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japanese.china.org.cn |02. 12. 2019

「雪龍兄弟」の南極での荷揚げ記

タグ: 南極 極地科学調査砕氷船


荷揚げ作業 「海陸空」が連携

 

 「雪龍号」の中山ステーションまでの海氷輸送線にある、中山ステーションから300メートル以上離れた地点は、険しくて長い傾斜となっている。傾斜を上る前、操縦士の姜華さんは2つの雪そりを引く雪上車を停め、両手で雪をすくって顔に塗った。徹夜で運転していた彼は、このような方法で自分の目を覚ました。

 

 「極夜の期間は海氷の変化が早く、潮汐の影響を受ける。厚さ1メートルの海氷の下は深さ数百メートルの海水である。海氷が溶ければ車両と人身の安全に関わり、氷上輸送は寸秒を争う」と姜華さんは話す。

 

 ヘリコプター作業にとって、南極の天気は変わりやすく、同様に状況を常に確認する必要がある。

 

 今回の荷揚げ作業は「海陸空」が連携して行った。毎朝8時から夜8時まで、1日平均30回、ヘリコプターは吊り作業を行う。夜8時から翌朝8時まで、雪上車は8つの雪そりを引いて氷上輸送する。

 

 数日が経つと、雪上車の圧力がかかり海氷表面に変化が生じ、安全を考慮して調査隊は氷上での荷揚げを停止する。また、「雪龍号」が停泊する場所は氷山が多く、氷山崩壊を避けるため、11月27日晩、「雪龍号」は中山ステーションの北西10キロ地点の別の荷揚地に移動し、ヘリコプターでの吊り作業を引き続き実施した。


 11月28日夜から、中山ステーションで大雪が降り、29日と30日も大雪が続き、ヘリコプターでの吊り作業を停止した。12月1日、天気が回復し、ヘリコプターは残りの物資の吊り作業を再開した。


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