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japanese.china.org.cn |11. 12. 2019

中国マレーシア鉄道建設 マレーシア人が新チャンスに期待

タグ: マレーシア 鉄道建設

   31歳のマレーシアの青年ハーチックさんはこのほど、中国とマレーシアが共同で進める東海岸鉄道プロジェクトの求人情報を耳にし、マレーシア沿岸部のマラッカから求人会場がある東海岸のクアンタンにすぐに向かった。ハーチックさんら若者は、この職業発展の新しいチャンスに心から期待している。


 ハーチックさんは6日、求人会場で新華社の記者に対し「友人から東海岸鉄道プロジェクトの求人の話を聞き、その夜すぐにマラッカから駆けつけた」と述べた。彼は工学を専攻し、東海岸鉄道プロジェクトで就職のチャンスを見つけたいと考えている。

 

 ハーチックさんは、「東海岸鉄道プロジェクトには多くのメリットがある。移動時間を短縮でき、沿線地区に雇用を創出し、それに参与したい」と話す。

 

 東海岸鉄道プロジェクトは全長640キロで、東海岸地区の経済成長と沿線地区の相互接続を促進する役割がある。プロジェクトは中国交通建設集団有限公司(中国交建)が行い、2026年末までに完成する予定。プロジェクトが進むにつれ、東海岸鉄道がもたらすチャンスも現れている。

 

 「プロジェクトは我々現地住民、請負業者、さらに私のようなエンジニアにとってもメリットがある」と27歳のハルラーニサさんは話す。彼女はケランタン出身で、東海岸鉄道での勤務は彼女にとって故郷で働くことを意味する。

 

 現在はクアラルンプールで働いているが、故郷で就職したいと思っている彼女は、「将来に役立つ職業プランを模索している。中国の専門家と一緒に働くことができ、彼らの技術と勤務方式を学べる可能性もあり、新しい経験になるに違いない」と述べた。

 

 求人会場で、中国交建東海岸鉄道プロジェクト人力資源責任者の邱佩玲氏は、4日間の求人活動で、初日の5日はまずまずの反響だったと明かした。初日は午前10時に始まり、会場設置をまだしている9時15分には行列ができていたという。

 

 邱佩玲氏は、「多くの応募者が東海岸鉄道プロジェクトの意義をよくわかっており、加わりたいと思って参加した」と述べた。

 

 クアンタンは東海岸鉄道プロジェクトが12月に開始した求人活動の最初の地である。中国交建と東海岸鉄道プロジェクト事業主のマレーシア鉄道公社は声明に、「プロジェクト建設の推進に伴い、十分な人的資源を投入する必要がある」と明記している。

 

 声明は、「東海岸鉄道プロジェクトの役割はマレーシア半島西海岸と東海岸の経済の均衡発展の促進剤となることで、今回の求人活動はその役割と一致している」としている。

 

 マレーシア中小企業開発銀行は11月、東海岸鉄道プロジェクトに参与するマレーシアの請負業者に資金援助を提供すると発表し、マレーシアのリム・グアンエン財務相は契約式で、東海岸鉄道プロジェクトはマレーシアの地元住民に大きな恩恵をもたらすと述べた。

 

 また、グアンエン財務相は、「東海岸鉄道プロジェクトは現地の販売業者と請負業者に新たな雇用をもたらすと同時に、知識共有と技術移転のプラットフォームも提供する」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月11日


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