広西チワン族自治区柳州市鹿寨県四排鎮江南村の「父子兄弟」村医師の覃文栄さん、覃紹文さん、覃文学さん(左から右の順)(12月10日)
父子は3人とも共産党員で、52年で20台の自転車を乗り潰し、無数の靴を履き潰し、数十キロ奔走し、延べ10万人以上の診察を行った。広西チワン族自治区柳州市鹿寨県四排鎮江南村で、覃さん親子は医務室で住民の健康を守っている。
今年71歳の覃紹文さんは1967年に江南村の村医師になり、2013年に定年退職した。次男の覃文学さんは1995年に医療学校を卒業後に村に戻り、父親と同じ医務室で働いている。同様に父親の影響を受け、他の業種に就いていた長男の覃文栄さんも医療学校に行き、2003年に村に戻って村医師になった。
江南村は四排鎮で人口が最も多く、4500人に達し、かつて貧困村だった。父親が医師になったばかりの頃は医務室の条件が悪く、医師は薬箱と解放靴しか持っていなかった。当時、村を行き来する道路はすべて泥道で、歩いて訪問診療を行っていた。その後、覃紹文さんは自転車を買い、移動時間は短縮されたが、雨の日は道路がぬかるみ、何度も転倒し怪我をした。
江南村は2018年に貧困を脱却し、医務室の医療条件は大幅に改善され、14の村落にコンクリート道路が敷設された。覃文栄さんと覃文学さんは電動自転車と自動車を買い、呼ばれたらすぐに訪問でき、県中心部に薬を取りに行くのも安全で便利になった。
50年あまりで、親子3人は20台以上の自転車、電動自転車、バイクを乗り潰した。彼らは末端医療を通して黙々と貢献し、地元住民から親しまれている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年12月13日