12306は年間30億枚の乗車券販売 春運の裏で奮闘する人たち

12306は年間30億枚の乗車券販売 春運の裏で奮闘する人たち。 1月10日は旧暦12月16日にあたり、毎年この日は辛啓さんにとってどうしても帰省しなければいけない日である…

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発信時間:2020-01-14 13:59:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

    1月10日は旧暦12月16日にあたり、毎年この日は辛啓さんにとってどうしても帰省しなければいけない日である。2日後に父親が誕生日を迎えるためである。彼が帰省するこの日は2020年の春運(春節帰省ラッシュ)の初日だった。

 

 この時期、約30億人が「大移動」し、休みに入った学生、大小の荷物を抱えた出稼ぎ労働者、家族に会いに行く人たちが集中的に移動する。10日、全国の鉄道の旅客輸送量は1160万人で、前年同期比21.7%増加した。

 

 40日間に及ぶこの「戦線」の後方では、中国鉄道科学研究院12306技術部の単杏花主任と同僚が奮闘している。12306は最も利用されているウェブサイトであり、ピーク時の1日あたりのアクセス数は1495億回、乗車券の予約販売数は最高1443万枚に達し、春運の「第一線の戦場」と言える。

 

 昨年12月12日から、単杏花主任のチームは毎朝6時から翌朝未明まで昼も夜も休まず働くという状態を1カ月以上続け、この状態はまだ続く。

 

 12306全路線乗車券システム管理センターの大画面に表示される数字とカーソルは絶えず変化し、乗車券、危機管理、行列状況がリアルタイムで更新される。乗車券販売状況は1秒ごとに、発着都市の状況は15秒ごとに更新される。これはこのチームが誇る「春運のスピード」である。

 

 多くの旅客は今年の鉄道の春運を「「乗車券が買いやすくなった」と評価する。昨年12月12日の春運乗車券の発売日から1月9日までに、全線の合計で4億1200万枚売れ、最も多い日は1日に1637万枚売れた。全国鉄道の旅客輸送量は4億4000万人に達し、前年同期比8%増加する見通し。12306は1日あたりの乗車券販売能力を1500万枚から2000万枚に増やし、インターネット販売時間を23時までから23時30分までに延長し、最終販売時間を発車前30分から25分に短縮した。

 

 大学生の頃は乗車券がなかなか手に入らず、王宗燦さんは蘇州から実家の平頂山まで車で10時間以上かけて帰っていた。今年、彼は幸運にも最後の1枚の高速鉄道乗車券を手に入れ、4時間節約できる。

 

 王宗燦さんが乗車券購入ページで見たのは数字の変化だけでなく、その背後には12306の技術からサービス、乗車券販売方法から機能にいたるまでの巨大な変革がある。

 

 乗車券は人による販売からコンピュータ販売に変わり、販売ネットワークは全国に広がり、180日前の予約から自動販売・改札、電話予約、実名販売へと変化し、「インターネット+交通」の乗車券システムは大きな変革をもたらした。単杏花主任のチームが開発した中国鉄道乗車券システムは世界最大の取引量を誇るリアルタイム乗車券システムに発展し、年間平均30億枚を販売し、これらの乗車券をつなげると地球7周分になる。

 

 王宗燦さんは実家から蘇州に戻る乗車券をまだ購入していないが、キャンセル待ちも可能なためそれほど心配していない。12306の最新統計によると、顔認証によるキャンセル待ち登録者数は1億5000万人に達した。春運乗車券の発売以来、12306のキャンセル待ち乗車券の販売は582万6000件、723万7000枚に上り、実行率は76.8%に達し、旅客の問い合わせ回数を減らし、ネット転売を抑止した。

 

 電子乗車券、キャンセル待ち、駅構内の案内、コードスキャン食事注文、オンライン配車予約などの便利な措置は12306がもたらした新たな変化である。利用環境が改善され、春運の形式も変化したが、旅客サービスの向上という目標は変わっていないという。

 

 単杏花主任は、電子乗車券サービスの全面導入は最大の措置だと紹介。北京南駅は実名制改札機に全面的に切り替え、顔認証、乗車券確認、改札の3つの機能を一体化した。1月9日時点で、全線1020駅の高速鉄道駅が電子乗車券業務を開始し、改札通過時間を3分の1以上短縮した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月14日


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