南昌西駅で、配送センターのパソコンで旅客の注文を確認する配達員の馬濤さん
ビール、飲料、ミネラルウォーター、ピーナッツ、ひまわりの種、八宝粥などを売る声はかつて、列車の代表的な光景の1つだった。2017年に12306の出前注文・配達サービスが開始してから、「高速鉄道の出前配達員」が鉄道輸送サービス提供者に加わった。春運(春節帰省ラッシュ)期間、彼らは配送センターとホームを行き来し、温かい食事を列車に届けて旅客に温もりのある帰路を提供する。
45歳の馬濤さんは中国鉄道南昌局集団有限公司12306ネット出前注文配送センターの配達員である。「高速鉄道の出前配達員」にとって春運は1年で最も忙しく、馬濤さんは「春運が始まってから、1日に1500~1500件の注文を処理している」と話す。彼ら高速鉄道の出前配達員は毎日、ホームと待合室の配送センターを30往復以上し、配達し終えてすぐに別のホームに配達することもあるという。「私たちは1日に2万歩以上歩いている」と馬濤さんは話した。
「速い、正確、安定」は配達員に求められる基本事項である。配達する列車と車両番号を覚え、ホームを間違えず、列車が駅に入る前にホームに着かなければいけない。配達が速くても、商品が破損しないように安定にも気をつける必要がある。馬濤さんは、「ホームで商品を乗務員に手渡す時、触ってみてまだ温かいと安心する。旅客に満足してもらえる温かい食事を届けることで、私たちの春運サービスは認められる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年1月21日