「失われつつある壁ーテンセント地方新青年研究報告書2019」(以下「報告書」)によると、大学進学や職探しなどの理由により、地方新青年の63%が1・2級都市で長期的な生活経験を持つ。政策の持続的な好転、快適性の着実な向上により、故郷は彼らへの魅力を増している。
中国青年報・中国青年網の記者は、北京市から120キロ離れた河北省文安県で先ほど一部のUターン青年を取材し、彼らのUターン後の生活の実態に迫った。
平日は実家、土日は北京で
程野さんは昨年6月、文安県で初の海外チェーンの幼児英語教室を開いた。「別の国内ブランドに加盟したかったのだが、文安にはすでにあると言われた。今オープンしなければ遅れると感じた」
「政策のメリット、発展環境の改善、家族がそばにいる」は、地方青年のUターンを促している。しかし創業にせよ暮らしにせよ、大都市における学習・勤務歴は、彼らに深い痕跡を残している。陳葉文さんは十数年勤務した北京を「第二の故郷」と例えている。程さんは創業中、常に北京に目を向けていた。「北京の各地にある幼児英語教室が故郷ではほぼ空白だった」
「実家も大差はない」これらのチャンスを目にしUターンした青年にとって、仕事は実家で土日は別の場所という2エリアの生活は、現在最も適した状態かもしれない。
陳さんは2エリアの生活において、向上の重要性をより直接感じている。彼女はほぼ毎週、北京にある自宅に戻り、現地の友人と集まり展示会に参加する。「Uターン創業した私たちも、彼らに遅れを取ることを恐れている。北京は情報の更新速度が早すぎるからだ」陳さんの知り合いの多くがまだ北京にいる。心のつながりを維持し業界の最新情報を理解することが、彼女の友人と会う重要目的になっている。
報告書によると、中国の地方都市におけるUターン青年と現地の若者を含む「地方新青年」は、衣食住などの場面で1・2級都市と肩を並べる意欲、需要を示している。このようなステータスは、消費によって表現され、示されている。彼らはより多くのグローバル化された、チェーンブランドを求めている。外食を例とすると、彼らは自分が住む都市が多くの選択肢を提供することに期待している。
「平日は実家、土日は北京」は徐々に、一部のUターン青年のライフスタイルになっている。
創業の土壌
京津冀(北京・天津・河北)協同発展や雄安新区建設計画など、大都市の連動はこの人口50万人以上の県に産業・人材・技術の資源をもたらした。国家発展改革委員会は2019年4月に印刷配布した「2019年新型都市化建設重点任務」の中で、都市クラスタと都市圏の健全な発展を推進し、大中小都市及び地方都市の協調発展の都市化空間構造を構築するとした。
文安県のような多くの地方都市は受動的に待つのではなく、チャンスと場を提供している。実家から離れ働いている地方都市の青年も徐々に、Uターンが理想的な選択肢であることに気づいている。大都市の記憶としがらみがあるが、家族がそばにいる実家は無限の将来性を秘めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年1月27日