2月1日夕方、先日収穫した野菜が武漢市民の家庭に届いたことを知り、笑顔になる広西チワン族自治区南寧市壇洛鎮慶林村の村民の盧躍英さん
1月30日深夜2時から、盧躍英さんら60人以上の村民は、冷たい風が吹く壇洛鎮金起樺野菜基地で徹夜で5万キログラムのキャベツを収穫した。
金起樺野菜基地の管理人の黄慶さんは、「村民らはこれらの野菜を武漢市場に届けることを知るとやる気を出し、約8時間で収穫と出荷を終えた」と話した。
湖北省武漢市の感染症抑制を支援するため、中国の「南の菜園」と称される広西チワン族自治区は迅速に行動を開始した。自治区商務部門は商品の供給源、輸送ルート、湖北省との連絡維持という3原則に基づき、野菜の供給維持に努めている。
1月29日晩、自治区商務庁は武漢市が新鮮な野菜を必要としていることを知り、農産品生産と流通企業に情報を伝え、多くの企業が積極的に寄付した。1日足らずで、200トン以上の新鮮な野菜と卵を載せた最初のコールドチェーン専用列車が南寧国際鉄道港を出発し、武漢市の呉家山コンテナターミナルに向かった。2月1日正午、専用列車は武漢に到着した。
新鮮な野菜の質と量の保障の背後には、同胞の武漢市民に対する思いやりが集まっている。南寧市武鳴区陸斡鎮の栽培業者の謝文江さんは春節期間中、武漢市の感染状況に常に注目し、収穫した5万キロのモーウイを寄付した。これらのモーウイは今回のコールドチェーン専用列車とボランティアが運転する車に載せられて武漢市に到着した。
「微力だが、湖北省を応援したい。武漢、頑張って」と謝文江さんは話した。
自治区農業農村庁が提供したデータによると、2019年末の広西の秋冬野菜栽培面積は1435万6000ムー、生産量は2201万トンに達し全国1位となり、現地および全国重点地区の市場ニーズを満たすことができる。
自治区農業農村庁の担当者によると、湖北省の感染症抑制を支援するため、自治区農業農村庁は秋冬野菜や果物などの重要な農産品の生産量、在庫、供給可能な量およびコールドチェーン物流などの状況をすぐに確認し、農産品を湖北省にいち早く届けられるようにした。
記者は南寧市西郷塘区と武鳴区の野菜生産基地で、広大な畑に保温フィルムが被せられ、カラシナ、キャベツ、トマト、ステムレタス、ニラなどの野菜が育っているのを確認した。野菜を買い付けるトラックを畑に直接乗り入れることができ、農家は市場ニーズに基づき、新鮮な野菜を素早く収穫して全国各地に供給している。
黄慶さんは、「湖北省の人たちに安心してもらいたい。需要がある限り、我々のこの2100ムーの基地は近く50万キログラムの野菜を供給し、2日以内に食卓に届ける」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月3日