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仮設病院、感染源を遮断＝専門家。武漢市は3日より軽症者の集中的な収容・治療・感染確認を行う大型医療施設の手配を行い、会展センター、体育館などを仮設病院に変えている。すでに3カ所の仮設病院（洪山、江漢、東西湖）を作り、ベッドを4300床増やしている。軽症者の集中的な収容・治療・感染確認に用いられる。需要に応じ、大型倉庫などの公共施設も引き続き使用される…
タグ：仮設病院 王辰
2月4日、武漢市にて。中国工程院副院長、中国医学科学院院長の王辰氏は、SARS流行中に北京医療専門家チーム長に就任した、呼吸器・集中治療医学の専門家だ。王氏はこのほど新華社の独占インタビューに応じた。
記者：この大規模な仮設病院に先例はあるか。
王氏：これは重大な時期を迎えた国の重大な措置だ。この大規模な仮設病院は、戦時中もしくは震災対策で使用される野外の移動可能な病院とは異なる。これまで採用されたことがない、中国の公衆衛生予防・抑制及び医療の重大措置だ。
中央から湖北省を訪れた指導チームの働きかけを受け、武漢市は3日より軽症者の集中的な収容・治療・感染確認を行う大型医療施設の手配を行い、会展センター、体育館などを仮設病院に変えている。すでに3カ所の仮設病院（洪山、江漢、東西湖）を作り、ベッドを4300床増やしている。軽症者の集中的な収容・治療・感染確認に用いられる。需要に応じ、大型倉庫などの公共施設も引き続き使用される。
私と専門家らは1日に武漢に入った。調査研究により、社会におけるウイルスの伝播・拡散の阻止が喫緊の課題であることが分かった。家族全員で発症する状況が現在、深刻になっている。多くの軽症者が在宅したり、感染の疑いのある人がコミュニティ内を移動したりすれば、感染拡大の主な原因になる。しかも病院のベッドが不足するなか、これらの患者は効果的な収容・治療を受けられなければ苦境に陥り、命の危険性さえある。これは感染源のコントロールの不足、社会及び専門的な干渉の不足を示している。力強い、過激とも言える専門的な措置を講じる必要がある。介入しなければ結果はさらに深刻になるだろう。
感染が確認された軽症者全員を速やかに収容・治療し、病院の管理下に置き家庭・社会から隔離し、新たな感染源を作ることを回避することが極めて重要だ。これに基づき、我々は提案を行った。仮設病院は現在の感染対策に対して重要な意義を持つ。
記者：仮設病院はいかに患者の収容・治療を行うのか。医療フローはどのようになっているのか。
仮設病院にはいくつかの大きな長所がある。短期間内に最低限のコストにより、多くの軽症者の収容・治療問題を解消できる。極めて短い時間内に、さらには24時間内に場を構築でき、感染終息後も低コストで撤収できる。高速・低コスト・高効率の手段により、感染源の抑制、患者の治療という2大目標を達成できる。
仮設病院は医療の場であり、集中収容・治療及び隔離の効果を発揮できる。患者は基本的な医療を受けることができる。症状が悪化した場合、医療従事者が判断し、直ちに正規の病院に移し治療を強化する。
記者：多くの患者を収容・治療することで、仮設病院で交差感染が生じることはあるか。
王氏：患者は感染が確認されており、病原が同じであるため、交差感染はそれほど大きな問題ではない。入院前に新型コロナウイルス核酸の検査で陽性を確認するほか、インフルエンザウイルス抗原スクリーニングを行い、生じうる生物安全リスクを極力低減する。大規模な集中収容・治療であるため、関連管理・保障作業を丁寧に行わなければならない。
記者：医療従事者はどのように活動するか。効率はどうか。
王氏：隔離・密閉された小さな病室で多くの患者を収容・治療するのとは異なり、仮設病院の病室は開放的で、看護効率を大幅に高めることができる。医師と看護師も多くの患者を見ることができる。軽症者であるため、患者は自分で身の回りの世話をすることができ、内服薬や筋肉注射などの必要な医療措置を施すことができる。患者の団結心が強ければ、コミュニティの相互支援モデルを参考にできる。もちろんこの目標を達成するためには多くの具体的な取り組みが必要だ。これらの仮設病院は現在、現地及び北京など外部の医療チームと緊密に連携し、共に任務を遂行している。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年2月5日
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