2月20日、医療スタッフに付き添われ、姑と一緒に安慶市立医院北院区の新型コロナウイルス肺炎隔離病棟を出る趙蕊さん(化名、左)。
安徽省安慶市迎江区のある家庭で大人全員が新型コロナウイルス肺炎に感染して入院し、濃厚密接者である2人の幼い子供を世話する人がいなくなった。現地の医療機関の6人の看護師は「臨時お母さん」となり、子供に粉ミルクを与え、オムツを替え、入浴や洗濯などの世話をしっかりと行なった。2月20日、子供たちのお母さんである趙蕊さん(化名)と姑が退院した。彼女は2つのことをしなければいけなかった。1つは2人の幼い子供を離れた場所から見ること、もう1つは子供たちの「臨時お母さん」に会うこと。病院の医療スタッフに別れを告げると、彼女はすぐに安慶市迎江区集中隔離地の車に向かった。彼女はまだ14日間隔離観察する決まりになっている。子供たちはこの隔離場所とは別の建物にいた。子供たちがいる建物の入り口に着くと、趙蕊さんは感情が高ぶった。「臨時お母さん」たちが2人の子供を抱きかかえて窓に近づけると、彼女は手を振り「お母さんはあなたたちとの約束を守って帰ってきたよ。14日後に一緒に家に帰ろう」と言った。隔離室に戻り、スタッフの手配により、趙蕊さんは「臨時お母さん」をしてくれている朱艶さんと祖璐鷺さんの2人と会うことができた。趙蕊さんは「臨時お母さん」が6人から9人に増えたことを聞いた。「言いたいことはたくさんあるけど、とにかくありがとうと言いたい」。「臨時お母さん」たちに触れることもできない趙蕊さんは、2メートル離れた場所から深くお辞儀するしかなかった。「看護師お母さん、あと14日間子供たちをお願いします。あなたたちは永遠に2人のお母さんです」と趙蕊さんは述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月25日