3月25日、李彦昀さんの「長い冬休み」がようやく終わった。彼女と同級生らは71日ぶりに学校に戻り、74日後の大学受験のラストスパートに入った。
李彦昀さんの自宅は山西省忻州市静楽県康家会鎮新開嶺村にある。この小さな村は呂梁山の奥地にあり、土地は痩せ、一家は以前はトウモロコシとじゃがいも栽培で生計を立て、年収は5000元ほどしかなく、村の貧困世帯に指定されていた。
李彦昀さんは小学生の頃から勉強熱心で、教員らから「将来の見込みがある子供」と言われ、両親は彼女の学費と生活費の工面に苦労していた。
的確な貧困者支援は新開嶺村の状況を変えた。学校は李彦昀さんの学費と寮費を減免し、両親は食料手当を申請し、羊と鶏を飼育し、家をリフォームし、一家の生活は改善されていき、2019年末に貧困から脱却することができた。「いい大学に行くこと」は李彦昀さんと家族の夢である。
冬休み、李彦昀さんは少しも気を緩めることなく、厳しいスケジュールを作成した。空が明るくなる前に朝の読書をし、オンライン授業が終わると深夜まで勉強し、両親の羊と鶏の飼育や食事を作る手伝いもしていた。
新型コロナウイルス感染症が落ち着き、3月25日、山西省の高校3年生の授業が再開した。李彦昀さんが通う静楽県第一中学は学校に戻る591人の生徒をチャーター車で送り迎えし、封鎖管理、少人数授業、分散宿泊、時間差食事などの措置を実施し、感染症予防を徹底しながら生徒らが安心して受験勉強ができるようにしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月27日