つぼみが膨らみ、山一面に桃の花が咲き、真っ白な雪山に引き立てられて非常に美しい。中継を通して見る西藏自治区林芝市嘎拉村の桃の花の林は魅惑的である。
4月2日、西藏林芝第18回桃花観光文化祭が開幕した。平年は旅行者で賑わっていたが、感染症の影響で今年は中継された。林芝市は初めて5G技術を導入し、各大手サイトでの中継は国内外から桃の花の絶景と称され、「クラウド花見」は地元観光業の回復に「春の種」をまいている。
嘎拉村の美しい桃の花、神聖にそびえ立つ南迦巴瓦、霧に覆われた魯朗の町が中継され、1000万人以上が林芝を「クラウド観光」した。
今回の林芝桃の花「クラウド観光」中継は3月28日に始まり、十数カ所に設置したカメラで林芝の風景と桃の花を24時間中継するほか、「桃の花の妖精」、ガイド、キャスターを起用し、重点観光スポットを案内し、歴史文化を紹介する。中継はWeChat公式アカウント「林芝旅游」、TikTok、快手、嗶哩嗶哩(bilibili)、一直播などのサイトで国内外に公開され、アクセス数は1000万回を超えた。
桃の木を植え、「鳳凰」を引きつける。2002年に始まった桃花観光文化祭の期間、林芝市の1年で最初の観光シーズンとなる。花を媒介とし、林芝市は観光、商業貿易、宿泊、交通、栽培・養殖、食品加工業の急成長を促進した。2019年、林芝市を訪れた国内外からの観光客は864万人に達し、前年比20%以上増加した。
今回の感染症の流行は旅行者の訪問を阻止したが、中継は雪原を知る1つの窓口となった。公式ミニブログ「林芝スマート観光」の中継チャンネルは地元の民宿を割引価格で掲載し、ここ数日の予約件数は15000件、総額100万元を超えた。
中継チャンネルで、ヤク肉、墨脱茶葉、野生の松茸、クロッカス、テガタチドリなどの林芝の特産品はよく売れている。西藏林芝智慧旅游発展有限公司の秦磊会長は、「中継してわずか5日で、ヤクのミルクタブレットと林芝の桃を使ったパイは2000個ずつ売れ、観光の新業態開発の可能性を目にした」と述べた。
林芝市観光発展局の旦増桑珠局長は、「桃の花を起点とした全域観光は林芝市の経済成長の牽引力である。今は、雪の地の江南は観光客を迎え入れる準備を整え、感染症が終息し各地から観光客が訪れるのを待っている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年4月3日