火星探査に向け、中国が「アジア最大のアンテナ」を建設

火星探査に向け、中国が「アジア最大のアンテナ」を建設。中国科学院国家天文台が発表した情報によると、中国初の火星探査プロジェクトの需要を満たすため、国家天文台は天津武清ステーションに70メートルアンテナ高性能受信システムを新設した…

タグ:火星 探査 天文 信号

発信時間:2020-04-28 11:58:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国科学院国家天文台が発表した情報によると、中国初の火星探査プロジェクトの需要を満たすため、国家天文台は天津武清ステーションに70メートルアンテナ高性能受信システムを新設した。環球時報が伝えた。


 70メートルアンテナの反射体全体の据え付けが25日、天津市武清区で成功した。同プロジェクトは竣工後、アジア最大の単一口径全可動アンテナになる。これは火星探査機科学データ受信任務を達成するための重要設備だ。70メートル巨大アンテナは今年10月に、火星探査のデータ受信能力を完全につける見通しだ。


 中国初の火星探査プロジェクトの副チーフデザイナー兼地上応用システム総指揮の李春来氏は26日、記者に「火星は地球から最長で約4億キロ離れており、地球と月の間の距離の1000倍にのぼる。発射された信号の減衰は距離の平方と比例するため、探査機が火星から戻す信号は地球に到達した際には非常に微弱だ。ゆえに火星探査はデータ受信任務にとって厳しい挑戦と言える。この大口径アンテナがなければ、データ受信任務を達成できない。極端な状況の場合、密雲ステーションの50メートルアンテナと40メートルアンテナ、さらに昆明ステーションの40メートルアンテナの計4基で同時にデータを受信し、それから信号の合成を行うことで火星探査データの受信を達成する」と話した。


 24日に開かれた「中国宇宙の日」関連イベントにおいて、中国の惑星探査任務の名称「天問シリーズ」、初の火星探査任務の名称「天問1号」が発表された。中国は今年、初の火星探査任務を実施する。1回の打ち上げ任務により火星周回・着陸・巡回を実現し、火星全体の総合観測を展開し、さらに火星表面の重点エリアの詳細な巡回調査を行う。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月28日

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