イギリスメディアは6日、イギリスの最新研究で、新型コロナウイルスは昨年末には世界範囲で人から人に感染し、最初の感染例の発生後に急速に拡散したことがわかったと伝えた。
ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)遺伝学研究所のフランソワ・バルー研究員はCNNに対し、「研究チームは7600人以上の新型コロナウイルス感染者から検出したウイルスの遺伝子分析を行い、このウイルスは昨年末には世界範囲で急速に拡散していたことがわかった」と述べた。
バルー氏によると、ウイルス変異が起こったが、感染しやすくなった、または病原性が強まったことなどを示す証拠はまだない。
また、同研究チームが行なった遺伝子分析で、新型コロナウイルスの欧米などでの拡散時期は各国が正式報告した最初の感染者発見時期(1月または2月)より2週間から数カ月早いことがわかった。バルー氏は、どの国も最初の感染者を見つけることはほぼ不可能だとしている。
そのほか、フランス医学チームが発表した研究報告は、新型コロナウイルスは昨年12月末にはフランスで拡散し、フランス政府が確認した最初の感染例より1カ月近く早かったとした。世界保健機関(WHO)のリンドマイヤー報道官はジュネーブで5日、「この発見は驚くことではない。各国に昨年末の不明な肺炎症例を再調査することを促す。これは国際社会が新型コロナウイルスを改めてよく知る上で役立つだろう」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月7日