新型コロナのワクチン、7月には試生産へ=科興の尹衛東董事長

新型コロナのワクチン、7月には試生産へ=科興の尹衛東董事長。新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験については、中国では4つのチームが承認を得ている。その中にはSinovac傘下の北京科興中維生物技術有限公司が開発したワクチン「克爾来福」も含まれる…

タグ:コロナ ウイルス 試験 ワクチン

発信時間:2020-05-12 16:22:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 記者は10日、北京のワクチン開発会社・科興控股(Sinovac)の尹衛東董事長を「中国ブランド日」北京会場で取材、尹董事長は「わが社が開発した新型コロナウイルスの不活化ワクチンはすでに一期、二期の臨床試験を終え、7月に試生産に入る予定」と明かした。


 新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験については、中国では4つのチームが承認を得ている。その中にはSinovac傘下の北京科興中維生物技術有限公司が開発したワクチン「克爾来福」も含まれる。


■700人以上の志願者に科興のワクチンを投与


 ――これまでどれくらいの志願者に不活化ワクチンを投与したのですか?


 尹董事長:我々の一期、二期の臨床研究は4月16日に江蘇省徐州市睢寧県で正式にスタートしました。一期の志願者は144人、二期の志願者は600人。研究者は毎日、志願者に副作用がないか観察し報告しています。今のところ深刻な副作用に関する報告はなく、安全性は良好です。もちろんこの研究は慎重に行っており、ダブル・ブラインド・テストとキーオープンが必要で、結果も国家薬品監督管理局に報告されます。


■北京に生産基地建設 7月に試生産開始


 ――ワクチンはいつ頃使えるようになりますか?


 尹董事長:これは世界各地が非常に注目している問題です。具体的な日程はお答えできませんが、だいたいの推論をお話ししましょう。ワクチンの開発は通常、一期、二期、三期と順番に実施し、特に三期目は対照群とワクチン投与群の流行周期内の発病率の変化を観察するため、1年、或いは2年から3年はかかります。


 ただ、新型ウイルスの場合、1月にウイルスを発見し、5月には二期の臨床研究に入っているので、この速度は相当速いといえるでしょう。ワクチンの開発は我々のチーム、我々の企業だけがやっているわけではありません。中国ではすでに2、3社が臨床段階に入っていて、薬品監督管理機関と政府に多くのデータを提供し、ワクチンの安全性と有効性が評価されています。このデータが政府と監督管理機関に認可されれば、市場で販売することができます。


 ワクチン開発にはトータルなアクションが必要です。北京市は壮大な戦略構想に基づき、「大興生物医薬園」に約7万平方メートルの産業化基地を準備しており、ワクチンの製造工場も24時間態勢で建設中で、7月には試生産に入る予定です。

 

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