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防疫常態化後、前向きな心を維持するには。 感染対策が常態化に移り、操業・学校再開が進むなか、心配により焦燥や恐怖を感じている人が多い。中には不眠症や、目覚めが早くなったり、悪夢を見たりするといった睡眠問題が出ている人もいる。さらにはストレスがたまり家族や友人と衝突する人もいる。これらの心理的な問題とどのように向き合うべきだろうか･･･
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感染対策が常態化に移り、操業・学校再開が進むなか、心配により焦燥や恐怖を感じている人が多い。中には不眠症や、目覚めが早くなったり、悪夢を見たりするといった睡眠問題が出ている人もいる。さらにはストレスがたまり家族や友人と衝突する人もいる。これらの心理的な問題とどのように向き合うべきだろうか。記者は専門家を取材した。
眠れなく、泣きやすくなり、手洗いを繰り返す
操業・学校再開の過程における心理的な変化について、南昌大学二級教授、中国心理学会心理カウンセラー活動委員会委員の陳建華氏は、多くの人が次のようなことを心配・懸念し、さらには恐れていると指摘した。すなわち環境の安全性への懸念、人との接触による感染の懸念、自身の防護措置の不徹底による感染の懸念、仕事のプレッシャーによる免疫力の低下の懸念などだ。
南京医科大学付属逸夫病院臨床心理科主任、中国心理学会心理カウンセラー活動委員会委員の鄭愛明氏によると、パニックは恐れや懸念となって現れ、うつは具体的に悲観や絶望となって現れる。鄭氏によると、これらの心理的変化は異常行為を引き起こす可能性がある。例えば常に携帯電話に注目し、新型コロナ関連の情報を一つでも見逃すことを恐れ、食事中も睡眠中も手放せない。皮がはがれるほど手洗いを繰り返す。怖くて外出できず、自宅でも口を開かず、家族と話をしない。飛沫感染を心配し、苦痛に感じるといったことだ。
ストレスは精神疾患を意味しない
これらのストレスが生じれば、精神疾患を意味するのだろうか。決してそうではない。
鄭氏は「気持ちの浮き沈みは人の自然現象であり、平常心を保つべきだ。緊張や焦燥といった心理的反応は、感染症による健常者の正常な反応であり、過度に気にする必要はない」と指摘した。
首都医科大学付属北京安定病院臨床心理科主任、主任心理カウンセラーの姜長青氏は「適度な懸念、恐怖、焦りにより警戒を強め、適応・対応力を強化できる。これは保護的な反応だ」と述べた。
陳氏は、操業・学校再開による焦燥について、人々はこのような現実を受け入れるべきと判断した。「急いでいるにせよ強制されてであっても、それはいずれも自分が職場や学校に復帰しなければならない理由であり、他に選択肢はない。このように考えれば気持ちが落ち着く。心理学の認識の理論によると、認識が変われば情緒と行為も変化する」
ストレス解消の効果的な方法
それでは、効果的なストレス解消法はあるだろうか。陳氏は、楽観的な心を維持することを強調した。「楽観的な心は免疫系に積極的な影響を生む。悪影響を生むのは恐怖だ」
姜氏は非常に具体的なことを提案した。まず、感染症に注目する一定の時間を設ける。例えば午前と午後に5分ずつ設け、その他の時間は仕事に専念し、適度に運動し、家事をするか趣味を楽しむ。こうすることで感染情報を把握すると同時に、正常に働くことができ、楽しい気分になれる。
他にも家族との緊密なつながり、社会的なサポートも安心感の重要な出処だ。積極的に生活を見据え、規則正しい休息を維持することも重要だ。姜氏は「規則性とコントロール感は焦りや恐れに対応するための良薬だ。これを踏まえた上で良好な生活・衛生習慣を身に着け、良好な飲食に注意し、睡眠を確保する。喫煙や飲酒によりストレスを解消しようとするべきではない」と指摘した。
鄭氏はさらに、関連知識の学習により、知らないことによる恐怖を和らげるよう提案した。鄭氏は読書や音楽といった手段により生活を充実させ、意識を分散させるよう提案した。またネット上の「リラックス訓練」「リラックス瞑想」「呼吸によるリラックス」といった手段を参考にし自己調節を行うのもいいという。
ストレスが正常な生活・仕事・学習に深刻な影響を及ぼしている、もしくは持続的な睡眠不足に陥り、手洗いを繰り返してしまう場合について、専門家は全国各地の無料心理カウンセリングホットライン、医療機関の精神科外来など、正規の心理カウンセリングを受けるべきと強調した。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年5月25日
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