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japanese.china.org.cn |12. 06. 2020

江蘇省 シフゾウを守る人たち

タグ: シフゾウ 守る

(新华视界)(1)守鹿人

江蘇大豊シフゾウ国家級自然保護区で同僚とシフゾウの群れの活動状況を観察する任義軍さん(右)(6月9日、ドローンで撮影)

 

   「小さい頃に食べさせてあげたことを覚えている?今は大きくなって言うことを聞かなくなった」。任義軍さんは子供のシフゾウを優しく撫でながら独り言を言った。

 

    1972年生まれの任義軍さんは江蘇大豊シフゾウ国家級自然保護区技術管理所の責任者で、1998年に保護区に来てから、シフゾウの群れの管理の最前線で勤務して22年になる。任義軍さんはシフゾウの飼料補給、ネットワーク管理、群れの管理、疫病予防、子供のシフゾウの飼育などの作業を担当し、シフゾウの群れの繁殖を見守っている。

 

    シフゾウがお腹いっぱい食べられるように、科学的に飼料を補給することは任義軍さんの重要任務である。長年にわたり、任義軍さんは同僚と共にエリアと季節ごとの補給方法を模索し、四季の食物需要に合わせて飼料を配分している。任義軍さんが保護区に来た頃、シフゾウの群れは4000頭あまりだったが、現在は5600頭に増加した。「これは一番嬉しいこと」と彼は話す。

 

    シフゾウの群れの増加に伴い、保護区はネットワーク管理を導入し、シフゾウの活動エリアをブロックに分けてユニットネットワークにし、専門員がエリアごとに定期的に巡回管理する体制を構築した。任義軍さんらは保護区の「シフゾウ・グリッディング員」となった。

 

    任義軍さんらは毎月3回、風雨に負けず野外巡回し、1カ月の巡回距離は800キロに達し、大豊および周辺のシフゾウ活動エリアをほぼカバーしている。任義軍さんは、「グリッディング化やビッグデータなどを通し、シフゾウの活動の法則と外部環境が与える影響を正確に理解できるようになり、群れの細かい管理に科学的根拠を提供した」と話した。

 

    シフゾウは中国特有の世界で珍しい動物である。近年、生態環境の改善と動物保護の強化に伴い、江蘇大豊シフゾウ国家級自然保護区は良好な生活条件を備え、保護区に生息するシフゾウの数は野生種1820頭を含み5681頭に達した。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年6月12日

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