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japanese.china.org.cn |20. 06. 2020

おばあちゃんの手挽きコーヒーは豊かさへの香り=四川・閬中市

タグ: 手挽きコーヒー

 五龍村は中国南西部・四川省閬中市の、市街地から25キロ離れた場所にある村です。この村では大小の特色ある民宿が経営されていて、中でもネット上で人気なのが「素清」と「芸楨」の2軒です。


 民宿の名はそれぞれの家主である王素清さんと杜雲珍さんという2人のおばあちゃんに因んだものです(中国語で芸楨と雲珍は共に「ユンジェン」と発音する)。五龍村は2017年に「特色ある山村観光」を発展目標に掲げ、2人の同意を得て、それぞれの家を「古民家を古民家のままリフォーム」する改築工事と運営管理を実施しました。これにより、この二軒の民宿が誕生しました。


 今年85歳の王素清さんと76歳の杜雲珍さんは近くに住んでおり、家の一部を民宿として使ってもらい、普段は民宿の清掃や簡単な管理の仕事を担当することで、月500元の収入を得ています。また、民宿で2人が淹れるコーヒーは、手挽きミルで豆を挽くこだわりようで、利用客から好評です。


コーヒーを淹れる王素清さんと杜雲珍さん


 ここ数年、閬中市は観光業の発展に文化、地方の特色、郷土などのキーワードを取り入れ、「美しい経済+共に豊かになる」といった方針に基づき、観光企業の誘致にも力を入れています。村の空き家が改築され、村民が賃貸や投資という形で経営に参加し、「家にいながら豊かになる」ことが実現されています。閬中市らしさのある、ユニークな貧困脱却の手法が確立しています。


 「中国国際放送局日本語版」2020年6月20日