小西湖片区と道を隔てた老門東が改築された。
江南地方は梅雨を迎えている。南京老城南小西湖片区を訪れると、古い家屋、清らかな水、れんが塀、石段が目に入る。一家のかまどが門をくぐった所の通路に置かれている。外に目を向けると、ある女性がおまるを持ち門の外を歩く。門の内外にはこの古城の「人間味」が立ち込めている。
趣深い風景ではあるが、不便な市民生活の縮図でもある。古城改築・保護を兼ね備える小西湖バラック密集地改築プロジェクトが2017年に始まった。小規模の漸次的な「ミクロ更新」により、住民が憧れる小康生活が現実になろうとしている。