北京競技エリアは北京冬季オリンピックと冬季パラリンピックの全ての氷上競技を引き受ける。記者は22日、北京競技エリアに建設中の15カ所のスケートリンクを訪れ、北京冬季オリンピックのリンク建設の注目点に迫った。
注目点その1:競技とトレーニングの「二輪駆動」共有理念を盛り込む
北京市重大プロジェクト建設指揮部弁公室市街地競技場建設処の黄暉処長によると、北京冬季オリンピックの競技場と関連インフラの総合建設計画に基づき、北京競技エリアは国家スピードスケート館「氷のリボン」、首体総合訓練館「氷壇」、国家障害者訓練館、五棵松氷上スポーツセンターの4軒の氷上競技場、訓練施設を新設し、国家遊泳センター「水立方」、五棵松体育館、国家体育館、首都体育館、首体綜合館、首体スケート館の6軒の氷上競技場訓練施設を改造する。
北京冬季オリンピック組織委員会計画建設部総合計画処の桂琳副処長によると、北京競技エリアのスケートリンク建設の1つ目の注目点は、全てのリンクが大会時と大会後の利用・運営・持続可能という目標を積極的に実現することである。
注目点その2:冬夏スポーツの双方向転換 競技場の業態をより多様化
黄暉氏によると、北京2008年夏季オリンピック時の競技場を多く利用し、スケートリンクと夏季競技種目の双方向転換能力を実現したことは北京競技エリアのリンク建設の2つ目の注目点である。
国家遊泳センター「水立方」は北京夏季オリンピックの競泳、飛び込み、シンクロナイズドスイミングの競技場だった。北京冬季オリンピックの期間中、「水立方」は「氷立方」に変わり、カーリングの競技場となる。
北京夏季オリンピックでバスケットボールの競技場だった五棵松体育館は、冬季オリンピックのアイスホッケー競技場になる。
何晋氏によると、首都体育館、首体総合館「氷壇」、首体スケート館は北京唯一の国内高水準の氷上スポーツ訓練基地で、全てのリンクが必要性に応じてショートトラックスピードスケート、フィギュアスケート、アイスホッケー、カーリングの競技場に急速に転換し、運営の業態をより多様化させることができる。
注目点その3:低炭素・エコに尽力 グリーン五輪は基本
北京冬季オリンピックはオリンピック史上初のエコなクリーンエネルギーを全面的に使用する大会となる。今年6月に張北フレキシブル直流送変電所が稼働したのに伴い、張家口から風力エネルギーや太陽光エネルギーなどのクリーンエネルギーが北京に輸送されるようになった。
黄暉氏によると、北京競技エリアの一部競技場は年内に「グリーン電力」を利用した建設が可能になり、2022年には全ての競技場が「グリーン電力」100%仕様を実現する。「グリーン五輪」理念を実行することは北京競技エリアのリンク建設の3つ目の注目点である。
黄暉氏は、北京競技エリアの競技場建設は最終段階に入り、科学技術イノベーションとグリーン発展を基礎に、北京競技エリアは世界各地の選手に世界一流の競技・訓練施設を提供し、北京にも継続利用でき受け継ぐ価値のある貴重な財産を残すと話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年7月23日