青海省海東市循化サラール族自治県白荘鎮の来塘村学校で同日、秋の新学期が始まった。完么仁増さん(57)は早くから学校を訪れ、わずか7人の生徒が来るのを待っていた。
来塘村学校は標高2800メートル弱の山奥にある、村の小学生のために開かれた教育点だ。来塘村は2013年より村全体の移住を開始し、大半の村人が移住した。子供たちの多くも移住先で就学し、学校の規模が徐々に縮小していった。村には現在、家庭農場を経営し、現地の草原資源で生産・生活する村人が11世帯残されている。学校はまだ幼い7人の児童に教育を行っている。
7人のうち1年生は4人で、3人が就学前教育に参加している。完么仁増さんは1人で国語と算数を担当している。
来塘村学校で30年に渡り教鞭を執っている完么仁増さんは、「あと2、3年もすればこの子供たちも本校を離れて引き続き教育を受ける。私も間もなく定年退職だ。私と学校は人を育む使命を終える」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年9月1日