ITが防疫の「ツールボックス」に
今年の新型コロナ対策で、次世代ITは遠隔、効率的、スマート、便利という独特な特長で疫病を分析し、オンライン問診サービスなどを通し防疫において重要な役割を発揮した。
国家衛生健康委員会ハイレベル専門家グループのメンバーで中国疫病予防コントロールセンター流行病元首席科学者の曾光氏によると、デジタル化設備は防疫「ツールボックス」のツールのひとつになっている。以前は発症と死亡のデータのみを発表していたが、現在はデジタル化手段により危険要因を発見できるようになった。たとえば、人の密集情況、移動ルート、ハイリスク地区に行ったことがある人と濃厚接触者がわかる。
医療ビックデータのシェアを改善すべき
中国は面積が広いが、医療資源は大都市に集中し、中西部の三四線都市すなわち農村地区の住民もスマート医療を利用できるのだろうか。上海創奇健康発展研究院の創業者で執行理事長の蔡江南氏によると、デジタル化医療、インターネット、遠隔医療、ビッグデータ、人工知能も大きな役目を果たしている。
「新型コロナ対策において、インターネット問診の利用者は大幅に増加し、オンラインでの処方や医療保険の支払いなどが可能になり、防疫の常態化と問診で役立った」と蔡江南氏。
国家衛生健康委員会企画発展・情報化司の一級巡視員の斉貴新氏は、「十四五」期間、情報化作業のチャンスと試練が共存し、我々はインフラ建設のグレートアップを推進し、全民健康情報サービスシステムを整備し、オフラインの実体病院や医療機構との協力を模索し、インターネット医療、スマート健康介護、デジタル化健康管理、スマート漢方医などの新しい業態の発展に努め、スマート健康が新たな成長点になるように後押しすると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年11月21日