白イチゴの栽培に成功した檀麗嬌さん
好調だったビジネスをやめ農家になった理由について、福建省東部の農家の檀麗嬌さんは笑いながら「安全で健康的で美味しいものを作りたかった」と答えた。
雪のように白い肌にはにかむような薄いピンクが浮かび、尖った卵型の果実に赤めのうのような粒が点々としている。ネット上で注目されている珍しいイチゴについて、檀さんは「これは『白雪姫』と呼ばれるイチゴで、美しく柔らかく甘い。重要なのは安全で健康的で汚染されていないことだ」と誇らしげに語った。このイチゴの価格は500グラムあたり数十元、さらには百元にのぼることも多い。
農家になることについて、40代の檀さんは「半路出家」(中途でその道に入ること)と述べた。檀さんは農家になるまで18年に渡り農産物の仕入れと販売を行い、よく各地の農家と交流していた。無公害農産物、農村でのイチゴ狩りなどが近年好評を博しているのを目にし、心が動いた。「健康的で安全で美味しい農産物は一つのブームだ」
紆余曲折を経て、檀さんは2018年に永泰県富泉郷力星村で理想的な土地を見つけ、イチゴ栽培に転職した。
山の斜面にはビニールハウスとビニールシートが整然と並び、檀さんはそこでチェックを行っていた。檀さんは病虫害予防について、「苗を育てる段階から病害に備え、バイオ肥料を使う。成長した後に1株ずつ検査し、速やかに萎み黄ばんだ葉を取り除く。株の近くに虫よけのニンニクを栽培し、さらに蚊取り板を1、2メートル毎に設置する」と淀みなく語った。
人々の生活水準の向上に伴い、農産物の安全性と健康がより重視されるようになった。グリーンな農産物の消費はすでに一大市場になっている。これは檀さんに尽きることなき自信をもたらした。「私はティックトックでPRし、イチゴ狩りのイベントを開催している。イチゴを紹介する時は安全で健康で汚染がないと強調する。今は土日や祝日になると都市部から多くの人が訪れ、イチゴ狩り用のイチゴが足りなくなるほどだ」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月16日