2019年10月28日、1台の車がニンティの多布特大橋を通過した(ドローンで撮影)。
「今やほとんどの家にバイクや自動車があり、馬で遠くに移動する人はいなくなった」ガリ地区札達県薩譲村の村人である曲吉桑姆さんは、物心つくころから乗馬を覚えた。しかし村に道路ができると、彼女の父は馬を手放すことを決めた。曲吉桑姆さんは数年前に運転免許を取得し、村で初めての車を運転できるチベット族の女性になった。
西蔵(チベット)の一般家庭への自動車の進出が進んでいる。西蔵自治区公安庁公安交通管理局の発表によると、西蔵では昨年、1日平均で166台の新車登録があった。昨年末時点で、西蔵の自動車保有台数は65万6703台、運転手は61万3682人にのぼっている。
今やラサ〜ニンティ、ラサ〜ナクチュ、ツェタン〜ゴンカルなどの高等級道路が開通し、多くの農村道路の改築・拡張が行われている。西蔵全区の道路の総延長は11万6700キロにのぼっている。
ラサ市自動車管理所の黄金竜副所長は「現在のラサの人口が55万人であるため、ほぼ2人に1人が1台の自動車を保有している計算になる。一般人の所得水準の急上昇が、自動車保有台数の増加の重要な理由だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月16日