江西省のある消防士と80代女性が撮影したウエディングフォトが近頃、インターネットで話題になっている。写真の中の男性は張佳港さんで今年24歳、江西省新余市分宜県消防救援大隊の消防員。女性は唐才英さんで今年85歳、分宜県人民医院の清掃スタッフだった。24年前、61歳だった唐才英さんは病院で2人の捨て子を見つけ、張佳港と張佳回と名付けた。給料、野菜と廃品の販売で得た収入で生活していた唐才英さんと夫は、自分たちの子供と引き取った6人の子供を育てた。張佳港さんは唐才英さんの孫と一緒に育てられたため、「おばあちゃん」と呼んでいた。
2001年、唐才英さんが孤児を引き取ったことを知り、分宜消防の消防隊員らは彼らを支援するようになった。20年間、消防隊員は入れ替わったが、愛のある支援が途絶えることはなかった。長期にわたり支援を受けた張佳港さんは、消防隊を「第二の家」にし消防士になることを志した。2016年、張佳港さんは夢だった消防士になった。
張佳港さんは、「消防士になろうと思ったのは、社会に恩返しをするため。おばあちゃんは自分に第二の人生をくれ、助けてくれた消防士たちは第三の人生をくれた」と話した。
2020年5月、張佳港さんは休暇を利用して祖父母のためにウエディングフォトを撮影するというサプライズを用意した。しかし、祖父は体調が悪く撮影できなかったため、張佳港さんが代わりに祖母と一緒に撮った。
現在、張佳港さんは同僚とともに経済的に困難な家庭の学生2人を支援し、愛を受け継いでいる。「自分にできることをし、このような子供たちに社会の温もりと善意を感じてもらいたい」と張佳港さんは話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年2月23日