鐘南山氏とファウチ氏が対話、「世界的な集団免疫は2−3年必要」

鐘南山氏とファウチ氏が対話、「世界的な集団免疫は2−3年必要」。

タグ:集団免疫

発信時間:2021-03-03 11:36:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 中国工程院院士の鐘南山氏は北京時間2日午後9時に広州市で、エディンバラ大学による国際感染対策専門家シンポジウムに出席し、米国の有名な疫学専門家であるファウチ氏とオンラインで対話し、世界の感染対策の協力などについて検討した。


 諸説紛々の「集団免疫」について、鐘氏は非科学的で非人道的な「自然免疫」の手段により集団免疫の効果を発揮することはできないと判断した。「ワクチンの研究開発と普及に伴い、世界的な集団免疫の獲得には少なくとも2−3年かかると思う」


 経済発展と感染対策のバランスを取る


 ファウチ氏は「感染症について、経済停止と再開は公衆衛生と防疫の需要を見据える必要がある。いかに経済と防疫のバランスを取るかについては、各方面の努力が必要だ。社会科学界と政治科学界が協力し、真の効果的な解決策を見いだすべきだ」と述べた。


 感染対策の経験と教訓について、ファウチ氏は「焦りは禁物だ。焦り、いわゆる正常な生活を再開すれば、感染症の反撃に直面する可能性が高く、そうなればより大きなリスクが生じうる。とは言え行動が遅すぎれば、苦しく緩慢なプロセスを迎えることにもなりうる」と判断した。


 鐘氏はファウチ氏の、経済再開は「焦りは禁物」という観点に同意し、次のように述べた。


 世界の多くの国のGDPが昨年減少した。中国のGDPは昨年上半期にやや減少したが、下半期に正常な経済発展を再開した。我々はいつ操業再開できるかについて、長い時間をかけて検討した。昨年は感染症がほぼ封じ込められてから2カ月たってから、経済活動及び授業を再開させた。この面で我々は厳しい規定を設けた。一部の国は操業再開を急ぎ、感染症の反撃を受けた。これは多くの他国の人々が経験した問題だ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月3日

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