3月上旬の長城にはまだ山花がない。制服を着て髪を整え、長城を守る「力強いバラ」はいつも通り各自の持ち場に向かった。
北京市公安局延慶支局八達嶺派出所の「長城衛士」女子警察隊は2018年に発足され、八達嶺長城の治安維持や安全保障などを担当している。隊員は6人で、平均年齢は33歳、彼女たちは普段の任務を「上城」と呼んでいる。
八達嶺長城には年間1000万人ほどの観光客が国内外から訪れ、女子警察隊の親切で辛抱強く細かい任務スタイルは長城の名刺の1つになっている。呉婧軒隊長は、「私たちと男性警察官では事件処理の角度が異なるため、よりスムーズに問題を解決できる」と話した。
発足から3年で、女子警察隊は約1万9000キロメートルを巡回し、観光客の迷子や落し物などを探す手助けを1000回以上し、法に基づいて各事件を処理してきた。隊員が休憩していると、観光客が話しかけてきて、一緒に写真を撮ったり、疲れていないか気遣ってくれることもあるという。女子警察隊は八達嶺長城の動く風景となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年3月8日