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japanese.china.org.cn |26. 03. 2021

田舎で高齢者の髪を切る「ボランテイア美容師」

タグ: 高齢者 田舎 ボランテイア 美容師

   はさみや电気バリカンなどのヘアカット用具を持ち、卓一航さんは雨が降る山中を道を尋ねながら車で走り、目的地に向かう。彼は行ったことのない辺鄙な村に行き、山中で生活する高齢者にボランティアで髪を切る。


   33歳の卓一航さんは湖南省張家界市慈利県の田舎の出身で、現在は、慈利県でヘアデザインスタジオを経営している。2020年5月のある日、卓一航さんは2人の高齢者が互いに髪を切り合っている光景を目にした。うち1人は視覚障害者で、彼は手伝い、その時に撮影した動画は意外にもネットで注目を集め、励ましのメッセージを多く受け取った。このことがきっかけで、彼はボランティアでヘアカットをするようになった。


   卓一航さんは周りの辺鄙な村で高齢者の髪を切る時、最初に「お金は結構です」と良い高齢者たちの心配を取り除く。彼はカットの様子をSNSでシェアしている。初めの頃、卓一航さんは「行った場所でカットする」という方法をとっていたが、その後にネットユーザーから「故郷に何年も髪を切っていない高齢者がいる」というコメントを多く受け取り、卓一航さんはその願いに応えて訪問するようになった。


   卓一航さんは慈利県にあるヘアデザインスタジオが忙しくても、週2~3回、村に行き無料でヘアカットをを行う。これまでに、彼は200以上の村に行き、3000人以上の高齢者の髪を切った。「このイケメンはいつも笑顔で、腕がよくやさしく、みんなに好かれている」と、多くの高齢者は評価している。


   無料で行うヘアカットを記録するほかに、卓一航さんは動画で故郷の景色やグルメも紹介している。彼は慈利県の「ネット人気者」になり、自動車修理店は彼の車のメンテナンスを無料で行い、写真館は高齢者の写真現像をサポートし、ネットユーザーは生活が苦しい高齢者に洋服や車椅子を寄付した。


   卓一航さんは、「ヘアカットは小さなことだが、多くの人が私を応援してくれる。自分も喜んでこのようにしており、元気になれる」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年3月26日

  

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