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japanese.china.org.cn |24. 04. 2021

武陵山区を走る「スロー列車」

タグ: スロー列車

 



7266号列車が11日、湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州古丈県黙戎県内の万岩駅を通過した(ドローンで撮影)。

 

 湖南省西部の山間部では、エアコン、食堂車、寝台のない4本の緑色の「スロー列車」が毎日、沿線の住民を乗せ武陵山区を行き来している。乗車料金が安いため、「公益スロー列車」と呼ばれている。

 

 焦柳線を走る7265・7266・7267列車は1995年に運行開始し、懐化駅と返澧県を往復する。全長は300キロメートル以上で、9時間16分をかけて走行する。途中37駅で停車し、乗車料金は1元から23.5元。料金は26年間据え置き。

 

 この列車が経由する武陵山区は、野菜などの作物が豊富だ。交通の便が悪かった時代、山の貨物を外に運べず、人々は作物が畑の中で腐るのを見ながら心を痛めるしかなかった。この「スロー列車」のおかげで、乗客は大量の果物、野菜、山の幸を持ち乗車し、農産品を外に送り出せるようになった。多くの学生がこれを利用し通学し、他にも遠くの親戚友人を訪問し、医者にかかる人もいる。

 

 中国の高速鉄道の発展は近年、世界を驚かせている。過疎地の人々の暮らしの需要を満たすため、国鉄集団は81往復の公益性「スロー列車」を残している。これらは毎年、山間部と都市の間を走り、人々を乗せ美しい生活に向かっている。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月24日


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