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japanese.china.org.cn |05. 05. 2021

高速鉄道時代 大涼山を通る鈍行列車

タグ: 高速鉄道 鈍行列車


   1970年、30万人からなる大規模な建設チームの努力により、四川省と雲南省を結ぶ鋼鉄の大動脈――成昆鉄道が開通した。四川省の広大な大涼山を通り、かつて閉ざされていた大地が外の地域と繋がった。

 

   成昆鉄道には、平均時速40キロ以下の5633/5634次列車が今も風雨に負けずに走っている。普雄から攀枝花南までの所用時間は11時間4分で、26駅に停車する。乗車料金は最高25.5元、最低2元。

 

  「鈍行列車」は子供たちの登校手段で、人々が病院に行く際の乗り物でもあり、さらには庶民を「裕福にする」希望の列車でもある。高齢の乗客は鉄道がなく、食事に困り、馬で移動していた時代のことをまだ覚えており、鉄道ができたことで彼らは田舎を出ることができるようになり、希望にもなった。

 

   現在の中国の大地にはこのような公益性の「鈍行列車」が81本あり、530駅に停車する。「鈍行列車」の乗車料金は十数年変わらず、高速道路料金より安く、沿線の住民が出稼ぎ労働、病院、学校、買い物などに行く際の主な交通手段になっている。

 

   高速鉄道時代、平均時速40キロ以下の「鈍行列車」は異色といえるが、独特なリズムで沿線地区に無限の活力をもたらしている。



「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年5月5日

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