香港故宮文化博物館の模型
故宮の収蔵品が北京故宮博物院から展示に出される。業界内の専門家はこれを「出宮」と呼んでいる。
故宮は2022年4月、最大規模の国宝の「出宮」を目の当たりにする。
その目的地は、中国香港特別行政区だ。
故宮は中国歴代王朝の文化財を保存しており、海外の文化財も多い。収蔵している文化財は186万点以上で、貴重な文化財が全体に占める割合は93.19%にのぼっている。
香港特区政府は2015年末、香港故宮の建設に関する要請書を中央政府に提出した。これは香港側が出す前に故宮博物院が最初に出したアイデアだ。
その翌年、香港賽馬会は香港故宮の設計、建設、展示の準備などに充てる費用として35億香港ドルを寄付した。同時に土地が非常に不足している香港は、西九文化区に建設用地を確保した。
香港故宮の建築物全体は現在、竣工に近づいている。
故宮博物院に収蔵されているもののほとんどが1級文化財で、香港に貸し出される文化財のうち「1級文化財中の1級文化財」は166点にのぼる。
「身体」が十分に頑丈であれば、その文化財は故宮博物院の倉庫を離れ、香港で3カ月、半年、もしくは1年に渡り中国文化を宣伝する使命を果たす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月29日