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japanese.china.org.cn |02. 06. 2021

ラテンアメリカの友合唱団、中国の高齢者の新たな姿を示す

タグ: 高齢者 合唱団

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    中国網の記者はこのほど、特殊な合唱団を訪問した。メキシコの民族衣装を着た数十人の中高年男女がステージでラテン音楽に合わせて歌ったり踊ったりし、はつらつとしている。驚くことに、平均年齢65歳の彼らの多くが初心者で、スペイン語、歌、演奏を自分で学んだという。彼らはラテンアメリカの友合唱団である。

 

 2018年、ラテンアメリカの友合唱団は欧米同窓会ラテンアメリカ分会の数人の元外交官、記者、教師によって設立され、スペイン語、ポルトガル語、中国語でラテンアメリカの歌を学ぶ唯一の団体である。多くの愛好者が加入し、メンバーは現在50人以上に増えた。ここ数年、彼らは何度も公演を行い国内外の観客から人気を集め、中国の高齢者の元気ではつらつとしたイメージが広く知れ渡るようになった。


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ラテンアメリカの友合唱団の楊明江団長

 

 中国網の記者はラテンアメリカの友合唱団の楊明江団長に話を聞いた。楊明江さんはスペイン語学科を卒業し、スペイン語は非常に重要な言語だと考えている。音楽が好きなため、ラテンアメリカの友合唱団を設立し、多くの人とスペイン語でラテンアメリカの歌をうたいたいと思った。これまで、スペイン語の歌の翻訳、作曲、アレンジ、動作の演出は彼女が自ら行ってきた。中には楽譜がないものもあり、まず歌ってみて紙に書き、外国語をあて、団員に教える。


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作曲・作詞する楊明江団長


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衣装を作る楊明江団長と団員

 

 衣装作りについて、楊明江さんは「ラテンアメリカのスタイルをもとにミシンと手縫いで団員と一緒に作る。イノベーションを追求し色あざやかな花を飾ることもあり、そうすると異国風情が感じられる」と興奮しながら話した。

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歌の練習をするラテンアメリカの友合唱団

 

 楊明江さんは、「この合唱団を設立したのは、定年退職した高齢者を元気づけるため。彼らは学習能力がかなり高い。最年長は75歳だが、みんな本当に頑張って学んでいる」と強調した。


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ラテンアメリカの友合唱団の団員

 

 多くの団員が外国語の発音と歌い方のコツを真剣に学び、笑顔を見せ、少しも疲れた様子はない。タンバリンを演奏する男性は、「退職後に共通の趣味で集まり、すばらしい歌と音楽に出会えたことを嬉しく感じている」と述べた。


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ラテンアメリカの友合唱団の団員

 

 ある男性団員は、単語をカードに書き、休憩時間やバスを待っている時間などに見て覚えている。また、授業を録音し、家で聞いて覚えるという。


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踊りと歌の練習をするラテンアメリカの友合唱団の団員

 

 「積極的・楽観的」「元気はつらつ」は現代の中国の高齢者の描写である。彼らは思想を交流し、コミュニケーションをとり、切磋琢磨しながら学び続け、様々な形で充実した老後を送っている。老化は孤独と時代遅れを意味せず、元気と魅力の一種となっている。新時代において、中国の高齢者は輝きを放ち、都市の発展に新たな活力を注いでいる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年6月2日