64歳の侯雲成さんは河北省遷西県太平寨鎮擦崖子村の長城の麓で生活している。1985年から長城保護に携わってきた侯雲成さんは、2006年に県文物保護部門に長城保護員に採用された。最初は自発的に行っていたが今は責任を担い、36年で侯雲成さんは長城保護にいっそう自信を持つようになった。
水筒、トートバッグ、鎌、望遠鏡、登山杖は侯雲成さんが長城を巡回するときの装備である。山道は険しく、侯雲成さんは毎日レンガを確認し、ごみを片付けながら進む。侯雲成さんが長城保護を行うようになった理由は単純で、「幼い頃にお年寄りから長城の話を聞き、感情が生まれた。大きくなってから長城の大切さを知り、責任感が生まれた」と話した。36年間で、侯雲成さんは2.15キロの明代長城を何度歩き、ゴム靴を何足履き潰したかわからない。
「長城を保護してこそ、美しい故郷になる」と話す侯雲成さんは、長城保護に対する意識が高まり、多くの人がこの仕事に加わったことを嬉しく感じている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年6月4日