船で郵便物を届ける配達員

   微山湖の北端にある山東省済寧市微山県南陽鎮は四方を水に囲まれ、交通が不便で、生活物資と郵便物は全て船で輸送されている。36歳の共産党員の王少朋さんは、2007年から微山県郵政支社南陽支局の唯一の郵便手段である水上郵便を担当している。

 

   この郵便ルートの沿線には7つの集落がある。王少朋さんは1回の配達で60キロ以上移動し、うち約45キロが水路である。春夏秋冬、王少朋さんは1人で船に乗り配達して14年になる。彼は新聞、書類、荷物を配達し、村民から「湖上のサカツラガン」と親しまれている。

 

   南陽鎮は一人暮らしの高齢者が多く、離れた地域にいる子供がネットで購入した様々な商品が送られてくる。南陽鎮で生まれ育った王少朋さんは、郵便船は小さいが、遠く離れた場所にいる子供の家族への思いを乗せ、郵便ルートは長くないが、温もりと見守りを届けていることをわかっている。

「中国網日本語版（チャイナネット）」　2021年6月22日