作業中の北京首鋼園運動センター運営管理有限公司の郭暁民副社長
2022年北京冬季オリンピックの開幕まで200日をきり、新首鋼地区の冬季オリンピックプロジェクトは最終段階に入っている。北京首鋼園運動センター運営管理有限公司の郭暁民副社長は中国網の取材に応じ、「競技場の主体構造は2019年末に完成しており、現在は最後の臨時施設の建設を行っている。冬季オリンピック期間の選手と関係者の専用ルートを設定し、セキュリティとメディアのニーズを満たす臨時施設である」と話した。
ショートトラックスピードスケート、フィギュアスケート、カーリング、アイスホッケーなどの競技場および関連施設は全て使用を開始している。現在、これらの競技場は国家チームの選手が使用しているという。郭暁民氏によると、2018年7月に各訓練施設が次々と完成し使用を開始して以降、国家チームの選手は競技エリアに入りトレーニングを行っている。「我々が国家チームに提供するのは『ゼロ妨害』サービスで、訓練施設の各セキュリティ作業を徹底すると同時に、我々は彼らと接触しない。彼らがスケートリンクから出てからスタッフは清掃、消毒、点検、メンテナンスなどの作業を行う。我々が国家チームに提供する各サービスは成熟した体制を形成している。国家チームは競技場の施設と関連サービスに非常に満足している」と話した。
首鋼園で最も目を引く冬季オリンピック施設は首鋼スキージャンプ台である。2019年12月、沸雪ワールドカップ開催地のジャンプ台として、首鋼冬季オリンピック広場ライトアップショーに登場し、その美しいデザインから「水晶の靴」と呼ばれ、人気の観光スポットになった。首鋼スキージャンプ台は世界初の永久保留・使用を目的としたスキージャンプ台で、冬季オリンピック北京競技エリアで最初に完成した新設競技場でもある。また、北京市内唯一の雪上競技場でもある。北京市内のその他の「氷のリボン」や首都体育館などの競技場は氷上競技を担う。郭暁民氏は、スキージャンプ台の建設に使用した全ての鋼材が首鋼のものだと強調した。
2022年北京冬季オリンピックにサービスを提供するため、首鋼園は古い工場を世界一流の体育館に、工業遺産を北京の新たなランドマークに「華麗に変身」させた。これらは始まりに過ぎず、旧工業パークの持続可能な発展は続いている。郭暁民氏は、「2022年の北京冬季オリンピック閉幕後、これらの競技場が様々な目的で使用され、国際レベルのウィンタースポーツやエクストリームスポーツなどの競技を請け負う場所になるとよい。もっと言えば、一般開放し、ウィンタースポーツの普及に貢献したい」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月30日