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japanese.china.org.cn |30. 07. 2021

重慶交通茶館 油絵に描かれた人生物語

タグ: 重慶交通茶館 油絵

 

 

   重慶市九龍坡区黄桷坪街道の古い建物の裏路地に、時代を感じさせる古い茶館「交通茶館」がある。茶館は1987年に黄桷坪交通運輸有限公司を改造して設立された。2005年、破産に瀕していた交通茶館はインターネットカフェへの改造を計画した。常連だった四川美術学院油絵科教授の陳安健さんはそのことを知り、茶館を引き継ぎ、1970~80年代の茶館の経営スタイルを最大限に残した。

  

   交通茶館を引き継いだ陳安健さんは、アート創作を茶館で行うようになった。トランプをするお年寄り、真っ黒に日焼けした労働者、大きな旅行かばんを背負った旅行者などが利用し、1杯のお茶には様々な人生物語がある。彼らの顔は陳安健さんのキャンバスに描かれ、生き生きとした民俗風景を形成していく。

  

   陳安健さんにとって、交通茶館は飲食する場所というだけでなく、ミニチュア版の社会でもある。「地域、年齢、職業の異なる人がここに集まり、民間生活の思い出を作り、交通茶館の血となり続いていく」と陳安健さんは話した。

  

   陳安健さんはこれまでに茶館で100点以上の油絵を創作した。都市の観光の急発展に伴い、交通茶館は重慶の人気の文化スポットとなり、多くの観光客がここでお茶を飲み、昔ながらの重慶を楽しんでいる。


  「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月30日

 

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