ごほうびをもらった生徒ら
中国東部に位置し、上海市に隣接する浙江省の省都・杭州市のある中学教師が生徒らに渡した特別なごほうびが、SNS上で注目されています。
杭州錦繍中学の1年5組の担任である厳先生は、この2カ月間よく頑張ってきた生徒らに、ごほうびとして長さ2メートルのサトウキビを1本ずつ渡しました。厳先生はそのねらいについて「サトウキビは甘い。それをごほうびにしたのは、努力の結果は甘いものということを伝えたかったから」と話しています。
ごほうびをもらった生徒らの最初の反応は「絶対に超甘い!」で、その後「こんなに長いごほうびをどうやって家に持って帰るか」を考え始めました。
その日の夜、保護者らはSNS上に、子どもらがサトウキビを持ち帰る様子を投稿しました。「うちの子は、サトウキビを担いで1キロも歩いて帰ってきた。家に着いて玄関に下ろすと、『成長したよ』と大声で叫んだ」「うちの娘は『帰る途中、みんなに見られた』と報告した」 「息子は、地下鉄に乗れないじゃないかと心配して、手と足を使って2つに折って持って帰った」
保護者らの投稿に対し、SNS上では「なるほど。この贈り物は子どもを励ますだけでなく、子どもの問題解決能力も鍛えたんだね」などの声が上がっていました。
「中国国際放送局日本語版」2021年11月27日