中国共産党中央政治局委員で国務院副総理の孫春蘭氏は22日、河北省張家口市古楊樹競技施設群・北京大学第三病院崇礼院区・北京市首鋼スキージャンプ台を視察し、北京冬季五輪の医療保障と感染予防対策について検討した。孫副総理は、「中国共産党第19期中央委員会第6回全体会議（六中全会）の精神と習近平総書記の冬季五輪開催に関する一連の重要指示を徹底し、『シンプルで安全かつ素晴らしい』オリンピックを目指し、国際救援と医療保障のルールに則り、全プロセス全要素の救急訓練を強化、医療保障と感染予防レベルの向上を図り、北京冬季五輪の安全で円滑な開催を確保する」と述べた。

　孫副総理は、競技場の医療施設やヘリコプター救助・医療指揮センターを視察し、「ウインタースポーツは高難度の種目が多く、医療保障は五輪を円滑に運営するうえで重要となる。各競技エリアに配置された医療設備は一流で、救急医療の能力も一流であるべき」と強調し、次のように指摘した。競技エリアや種目の特性に応じて、外傷救急など専門医の力を強化し、医療水準向上を図る。生命最優先で、「迅速・規範・安全」の要求に則り、現場救助の重点を押さえ、搬送フローを最適化し、最速最善の救急治療を確保する。テスト試合や実戦演習を通じて、救急設備・医薬品・救急車両・ヘリコプターによる救援など重要設備の準備と運営状況を調べ、競技場での救助・指定医療機関での収容治療・心理的ケアなど医療保障体系を一段と整備する。雪上競技の国際連合医療救援隊を組織し、業務に精通し語学堪能な医療スタッフを選抜して医療保障任務を担わせる。雪上救助技能とスキー技能の訓練を強化し、現場の救急レベルを向上させる必要がある。

　孫副総理はまた、「現在、北京冬季五輪の一連のテスト大会が続々と開催されているが、海外のコロナ感染状況は依然として厳しく複雑であり、感染予防対策は少しの油断も許されない。エリア別クラス別の閉ループ管理を実施し、空間はエリアを分け、スタッフも分類し、互いに交わらないようにする。競技場別、種目別に対策を立案し、精密で効果的な予防対策を実施する。海外の冬季五輪関係者は、入国地点・入国後の移動・宿泊地・競技場などの全プロセスで閉ループ管理を実施し、ループ内の関係者に対して同等の管理政策を実行、ループの内部と外部とを厳格に区別し、感染リスクを最大限に低減させる。競技会場・選手の宿泊地・指定収容病院の感染予防管理を強化し、予防的消毒とPCR検査を定期的に展開する。感染予防ガイドラインを整備し、広報宣伝を強化、重点を強調し、簡潔明瞭で、実行しやすいものにすべき」と指摘した。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年11月27日