英サイト「Sky News」は18日、英国はすでに史上初となる猛暑警報を発令しており、18日と19日には英国の一部地域で最高気温が40度を上回ったと伝えた。英国最大の空軍基地であるブライズ・ノートン空軍基地のアスファルトの滑走路も高温により溶け、飛行活動の停止を余儀なくされた。さらにはレールも高温により曲がり、英国全体の鉄道網が18日昼より速度制限を開始した。
CNNは、フランス北部・中部の最高気温も40度前後のピークに達する可能性があるとし、ドイツ西部も猛暑に見舞われると予想した。さらに、欧州の都市は猛暑に備えがないと強調した。スペインとポルトガルでは高温によりすでに1100人が死亡しているという。
北米大陸も異例の熱波を迎えている。米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、米国の人口の2割弱が華氏100度超(摂氏で約37.8度)の高温に見舞われるとした。
中国中央気象台も19日、「7月に入り、西太平洋の亜熱帯高圧帯が持続的に西に延びている。中国南方地区の広い範囲で高温が続き、各地の最高気温が過去最高に達する可能性がある」と報告した。
中国国家気候センター気候変動首席専門家、中国地質大学(武漢)非常勤教授の任国玉氏は19日の取材で、「最近の北半球の高温・熱波は主に欧州と北米で生じている。東アジアは中国の長江中流・下流、韓国、日本中南部で生じている」と述べ、「これらは大気や環境の各要因の相互作用によるものだ」と強調した。
太陽活動のピークとの関係は?