中国の映画産業が回復　興行収入トップ10のすべてが国産映画に

　映画興行収入プラットフォームの猫眼のデータによると、中国の12月18日までの年内の映画興行収入は529億元にのぼった。昨年の約300億元から今年の500億元以上に増加し、2020年以降の記録を更新し、中国の映画産業の回復加速を顕著にした。

　現在の年間興行収入トップ10はいずれも国産映画。映画データプラットフォームが発表した2011年以降の興行収入データによると、国産映画がトップ10を総なめは2020年のみ。アナリストは、国産映画の人気の高まりには中国映画全体の進歩があると指摘。国産映画は観客の審美的な需要に近づいてきたというのだ。

　映画興行収入データ分析機関の猫眼研究院の劉鵬院長は、「これは映画市場全体の回復と好転を示している。作品の供給側と観客の需要側が徐々にコロナ前の水準に戻っている。ハリウッド映画は産業化やCGなどに強いが、近年ではCGにこだわった国産大作映画が珍しくなくなった。ハリウッド映画の口コミの評判が良くなければ、豊富で多様な国産映画が選ばれるのも自然だ」と述べた。

　｢中国網日本語版(チャイナネット)｣2023年12月20日