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japanese.china.org.cn |09. 07. 2024

中国医学を学ぶドイツの若者

タグ: 中国医学 ドイツ
中国網日本語版  |  2024-07-09

脈を取り、問診し、処方を出す。河南鄭州金庚中医康復病院で研修中のドイツ人の若者「無名」さんは常に、患者から驚きの目で見られる。河南省の方言よりも驚かされるのは、その正確な臨床判断と手慣れた鍼灸の腕だ。

中国医学文化を究めようとする意欲を持つ無名さんは2015年に、故郷のドレスデンから遠路はるばる河南省鄭州市を訪れた。1年間の中国語学習を経て、願い通り河南中医薬大学で8年間の本科・修士課程を開始した。

無名さん(中)が金庚中医康復病院の宋兆普院長(右から1人目)に従い診察を行った。新華社記者・任卓如撮影

無名さんは、「年配の先生は普段の授業で河南省の方言を多く用いた」と振り返る。最初は聞き取れず非常に落ち込んだという。方言の壁だけでなく、「黄帝内経」や「傷寒雑病論」などの古い医学の名著も頭が痛かったそうだ。

意欲はすべてに勝る。中医薬の扉を叩いたばかりの無名さんは苦しい勉強を続け、それを楽しんだ。「学ぶほど、中国医学は医学だけでなく哲学であると感じた。厳かな理論体系を持ち、かつ中国の優秀伝統文化の真髄を融合させていた」

100万人以上のフォロワーに修士課程修了を報告したばかりの無名さんは、中医薬文化を世界に届ける多くの動画を企画中だ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年7月9日