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japanese.china.org.cn |03. 08. 2024

コートジボワールの若者、少林寺で学びカンフーの夢を叶える

タグ: コートジボワール 少林寺 カンフー
中国網日本語版  |  2024-08-03

コートジボワールのボワニ大学でカンフーを披露するフィリップさん。新華社記者・張健撮影

「一、二、三、四」コートジボワールのボワニ大学の体育館で、少林寺の練習服を着た若者が集まった練習生に見本を示した。

「私の名前はフィリップ。ボワニ大学中国武術協会の責任者です。ここはすべての学生に開かれた武術クラブです。協会の練習生は現在50人以上で、専攻も学年も異なります。練習は毎週3回です」フィリップさんは自分たちの協会について、非常に誇らしげに語った。

フィリップさんは2014年にボワニ大学地球科学・鉱業資源専攻を選択した。大学2年生の時に中国のカンフーへの興味から、学校の武術協会に加わった。フィリップさんは多くのアフリカの若者と同様、ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リーなどの中国のカンフースターの映画を見て、武術と中国文化を好むようになった。フィリップさんは偶然の機会により、ボワニ大学孔子学院の支援を受け、中国の嵩山少林寺で短期交流するチャンスを手にした。

「少林寺の毎日の練習は午前5時半から午後6時半まで続きました。私はここで3週間の訓練を受けました。最初の2週間は最も苦しく、家に帰りたいと思うほどでした。その時から、中国の少林寺の僧がこれほどの名声を得ている理由を知ることができました」

フィリップさんはコートジボワールに帰国すると、現地の少林訓練キャンプに入り、同じ夢を持ちながらも中国に学習に行けない若者にカンフーを教えた。同時にフィリップさんは学校の武術協会を管理し、中国文化と武術精神を広めている。

「中国武術の本質は、これらの技能により他者を損ねることではなく、体を鍛え心の安らぎを得ることだ。これは最も重要だ」

少林寺で学び帰国した武術愛好者であるフィリップさんは、中国で訓練を受けるチャンスを手にするコートジボワール人が増えることを願っている。また卒業後には、両国政府の支援を受けながら中国武術の普及に取り組み続けたいという。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月3日