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japanese.china.org.cn |16. 08. 2024

砂漠の農村医師、砂漠が消えあだ名が変わる

タグ: 砂漠化対策 ホルチン砂漠
中国網日本語版  |  2024-08-16

(上)2018年1月25日、梁春栄さんが往診で砂丘を歩いた。(下)2024年8月13日、往診中の梁春栄さん。かつて歩んだ砂丘は草地になった。

ホルチン砂漠南部に位置する遼寧省阜新市彰武県はかつて強風が吹き、空が黄砂に覆われていた。梁春栄さんは彰武県阿爾郷鎮の農村医師で、頻繁に薬箱を背負い農地を歩き、砂漠を渡る。村人たちからは親しみをこめて「大漠村医」(砂漠の農村医師)と呼ばれた。

梁さんは過去30年以上に渡り村人たちの健康を守り、また故郷の大きな変化を見守った。彰武県は近年、砂漠化対策に本腰を入れている。河川総合対策、積極的な植樹・造林、耕作方法の変更などの各種手段により地下水を補い、土壌の砂漠化を抑制している。若く力があった梁さんは砂丘に足を取られながら歩いたが、今や還暦を迎えた梁さんは林の小道を軽やかに歩む。砂丘を渡り往診していた当時、梁さんは足元のケイ砂と中医薬を同時に煎じると薬効が高まることに気づいたが、今や林の木の根にある土の方が薬用の価値が高いことを知った。梁さんは当時、風邪や呼吸器疾患の多くの村人を治療したが、今やその患者は大幅に減少した。砂漠に緑が戻り、周辺住民に福をもたらした。この年老いた農村医師も苦しい道を歩む必要がなくなった。

村人たちは梁さんをこのように評価する。「梁先生はとても良い人だが、大漠村医というあだ名は変えるべきだ。彼は梁先生のままで、ただ砂漠に緑が戻り、砂漠が消滅した」

新華社記者・龍雷撮影

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