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japanese.china.org.cn |17. 08. 2024

外国人学生、サイクリングで北京中軸線の魅力を堪能

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新華網  |  2024-08-17

北京市にある鼓楼。(7月24日撮影、北京=新華社記者/魏夢佳)

 中国北京大学体育教研部の教員、盧福泉(ろ・ふくせん)氏はこのほど、学生10人余りを引率して北京中軸線南端の永定門から北端の鼓楼と鐘楼の間の広場まで自転車で3時間かけて走り、点在する歴史的建造物を見学した。

 全長7・8キロの中軸線は13世紀に形成された。北端の鐘鼓楼から万寧橋、景山、故宮、端門、天安門、外金水橋、天安門広場とその建築群、正陽門(前門)、中軸線南側道路遺構を経て南端の永定門に至る。両側には太廟と社稷壇(しゃしょくだん)、天壇と先農壇がそれぞれ東西対称に配置されている。「北京中軸線-中国の首都の理想的秩序を示す建築物群」は7月27日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録された。

 盧氏が担当したのは「北京の旧市街サイクリング-千年の古都の残響を探る」と名付けられたサイクリングプログラム。北京大学が昨年から外国人留学生を対象に開設した英語の夏期コースで、サイクリングを通して、北京の歴史や文化を理解する。これまでに英国やフランス、ドイツ、カナダ、オーストラリア、日本、シンガポールなど10以上の国・地域の学生130人が参加した。 

 プログラムには六つの代表的なサイクリングコースが設定されており、学生は金、元、明、清4王朝の国都だった時期の歴史と文化を探訪する。コースには、故宮や天壇公園、景山公園、前門、雍和宮など人気の名所だけでなく、多くの博物館や会館、戯楼、劇場、著名人の故居も含まれている。中でも中軸線が重点ルートとなっている。

 盧氏の引率により、学生たちは中軸線にあるポイントを10カ所以上巡り、一部の名所では内部の見学も行った。鐘楼前で、英国ヨーク大学の学生、カラム・デイトンさんは、興奮気味に同級生と1920~30年代の北京の古い写真を掲げ、記念撮影した。「初めての北京旅行だが、本当に暑く、すごく汗をかいた」と話し、北京の旧市街をサイクリングして、多くの古い「驚嘆するような」建築物に秘められた北京の悠久の歴史と文化を肌で感じられ、非常に素晴らしい旅だったと感想を語った。

 同大の学生、マリア・ラムさんにとって、同プログラムは「ルーツを探る旅」のようなものだった。彼女は母親が北京出身で、幼い頃から北京の歴史や文化に深い興味を抱いていた。「人は自分のルーツを知ることがとても重要」と話す。ラムさんは、北京中軸線の世界遺産登録によって、より多くの人が北京の歴史と文化を知ることを期待しており、「北京中軸線の歴史は非常に豊かで、完全に世界遺産にふさわしい」と述べた。

 1カ月間のプログラムによって、学生たちは北京のことを好きになり、再び中国を訪れて都市の魅力をさらに探索したいと望む。

 スペインのポンペウ・ファブラ大学の学生、ガブリエラ・コカさんは「サイクリングによって、こうした偉大な王朝の建築物や、古い歴史遺跡と活気あふれる都市が共存する姿が見られるのはとても素晴らしい。中国のより多くの都市に行き、中華文明の魅力を感じたい」と希望を語った。(記者/魏夢佳)

 新華網日本語版 2024年8月17日

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