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japanese.china.org.cn |04. 11. 2024 |
マラソンの週末、中国の「加速度」を反映
11月の第1週の週末はランニングの週末だ。この秋深まり徐々に寒くなってきた週末、中国全土はランニングの熱意で沸き返った。一分の統計によると、11月2、3日の2日間で全国で30回以上のマラソンなどのランニング大会が開かれた。大会の規模で計算すると、ランナーの総数は約40万人。都市の道路や景勝地の歩道で、人々が笑顔を見せ、自信あふれる様子で疾走した。
出場選手が3日、長安街を走った。北京マラソン2024並びに全国マラソン選手権大会(第3エリア)が3日、始まった。新華社記者・張晨霖撮影
「中国ランニング大会青書2023」によると、2023年には全国で800人以上のランニング大会が699回催された。出場者数は605万1900人。4月と11月には全国で100回以上催された。中国のマラソン熱がピークに達した2019年には、各種規模のランニング大会が1800回以上も開催された。これほど大会と出場枠が多いにも関わらず、一部の影響力が大きい「トップ大会」は出場が困難だ。3日に始まった北京マラソンを例とすると、3万人分の出場枠に過去最大の18万人以上の応募が集まった。
出場選手が3日、西湖の楊公堤を走った。杭州マラソン大会2024が同日、黄竜体育センターで始まった。新華社記者・黄宗治撮影
3日の石家荘・鹿泉ハーフマラソンには全国各地の5000人弱のランナーが出場した。ハーフマラソン男子3位の陳睿さんは、河北地質大学の2年生だ。「近い」と「美しい風景」は出場した主な理由だ。
開催地が遠くても人気がある大会もある。全国最北の氷雪ハーフマラソン大会である、「オーロラを追いかける」中国北極・漠河氷雪ハーフマラソン大会が2日、黒竜江省漠河市の北極村で始まった。国内外の2000人以上の選手が出場した。選手は黒竜江の畔から出発し、マイナス10度前後の低温に耐えながら樹海雪原の中を思い切り走った。コースには北極村の独特な自然風景があり、さらに「鉄鍋炖江魚」などの郷土料理を楽しめる。心温まるサービスで忘れがたい思い出を作ることができる。
江西省鄱陽県珠湖郷で開かれた、湖を一周するランニング大会で、現地の特色を感じられる賞品が注目を集めた。この「村のマラソン」と呼ばれるイベントの賞品は、郷土色豊かな牛肉、羊肉、魚などの農産品だ。授賞式は賑やかで、全国各地から来た1000人以上のランナーの見聞を広めた。
各地では近年、スポーツ大会が活況を呈している。高水準の大会は「文化・スポーツ・ビジネス・観光」の深い融合を促し、「大会に出場しながら旅行」がトレンドになっている。多くのランナーは一人で遠征するのではなく仲間や家族を連れる。一人でマラソン大会に出る「苦行」を楽しい家族旅行にする。各地の主催者はチャンスを掴み、全面的に「スポーツ・観光融合」を促進し、コースでスポットを結びランナーを観光地に留めようと努力している。一つの大会で観光客に一つの都市を満喫してもらい、スポーツの力で経済活動を促進する。マラソン大会は「都市の客間」になった。
走り終えた選手(前)が3日、オリンピック公園で記念撮影した。新華社記者・陳鐘昊撮影
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年11月4日