社会> |
japanese.china.org.cn |27. 12. 2024 |
仮面を用いる演劇 文化を超えた表現方式
タグ:
中国網日本語版 | 2024-12-27
12月9日、西蔵自治区伝統の仮面を制作する、ラサ布製仮面工芸の西蔵自治区級無形文化遺産伝承人の西洛さん(中央)と同僚
ラサ布製仮面工芸の西蔵自治区級無形文化遺産伝承人である西洛さんが制作する仮面は、西蔵劇で広く使用されている。2012年、政府の支援のもとで、西洛さんはラサ市達孜区雪郷扎西崗伝統手工芸合作社を設立した。合作社は近年、地元住民に仮面制作技術を教え、就職のチャンスを増やすと同時に、無形文化遺産の保護と発展にも貢献している。
西蔵自治区の伝統劇である西蔵劇は、歌と踊り、演技、歌い語り、文学を一体とした総合芸術で、2009年にユネスコの人類の無形文化遺産の代表作に登録された。西蔵劇で使用する仮面は独特で、仮面それぞれが役と性格を表している。演者はメイクをせず、主に仮面をつけて演技する。全体的に見て、西蔵劇は白仮面劇と青仮面劇に分けることができる。1つの作品に赤、白、青、黒、黄色などの色の仮面が登場し、それぞれの身分を表す。
メキシコの仮面をつけて踊る「ロス・ヴィエトス」も、地域の特徴が濃厚な伝統舞踊である。精巧で色鮮やかな仮面は象徴的な意味を持ち、それぞれの役と身分を表す。
中国とメキシコは遠く離れており、西蔵劇とロス・ヴィエトスの2つの伝統演劇は異なる文化背景と歴史の伝統により生まれたものだが、仮面を通して表現する点は同じであり、それぞれの文化の中で独特な表現方式となっている。
新華社記者 丁増尼達撮影
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年12月27日