中国の「北極」で空を眺める　国内最北の気象所を訪ねて

　春になっても黒龍江省漠河市北極村はまだ寒いが、「寒さ」を求める観光客は減り、普段の穏やかさを取り戻しつつある。村のはずれにある中国最北端の気象観測所・北極村国家基本気象所には4人の気象観測員が勤務し、設備の巡回点検、気象データの採集、観測データの報告を行っている。同施設は1957年に「北極村気象所」として設立され、2023年に国家基本気象所に昇格した。北極村国家基本気象所は大気観測や寒帯建築物温度観測など多種の気象観測作業を担い、中国の気象データ資料に重要な施設である。気象所は近年、オーロラ観測予報も発表し、地域の観光業発展を後押ししている。

　新華社記者張濤撮影

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年3月24日