「来年は張家界へ落ち葉を見に行こう」 韓国の人気ドラマが中国観光ブームを巻き起こす

最近、韓国のドラマ『おつかれさま』が中国のSNSでも話題を呼んでおり、ドラマの中の「来年は張家界へ落ち葉を見に行こう」という告白の名セリフがトレンド1位になるなど話題になりました。

△湖南省張家界国家森林公園

同ドラマは3月7日の配信開始以来、口コミによる評価が上昇しつづけ、近年中国で最も好評を博した韓国ドラマの一つとなっています。「張家界へ落ち葉を見に行こう」というセリフについて、中国中部の湖南省張家界市政府ビジターセンターのスタッフは、韓国ドラマの中で張家界に言及されたことは意外ではないとし、「韓国人観光客向けのマーケティング・プロモーションが功を奏して、年間を通じて韓国人観光客が張家界を訪れている。両親に親孝行するなら、張家界へ山を見に連れてこなければと考えている人が多い」と話しました。 

実は、近年、張家界を訪れる外国人観光客の中で、最も人数が多いのは韓国からの観光客だということです。韓国人観光客により良いサービスを提供するため、張家界の各観光スポットでは韓国語の案内板の設置や、韓国語の観光パンフレットの配置、韓国語での説明サービスの提供なども行っています。 

韓国人はなぜそれほど張家界がお気に入りなのでしょうか。張家界市文化観光ラジオテレビスポーツ局は、韓国人はトレッキングが好きだと解説したことがあります。張家界の独特な地形は、まさに韓国人の審美眼にかなうもので、張家界の名は韓国では広く知られています。韓国の一部の人々の間では、「張家界を訪ねなければ、100年生きても人生は虚しい」とさえ言われています。それに加えて、韓国では親孝行の文化が根強く、両親を張家界に連れて行くことは、親孝行の表れと見られていることから、韓国人観光客の中では中高年層が比較的高い割合を占めています。 

湖南省の地元メディアによると、張家界蓮花国際空港は既に3月30日から、10月25日までの夏秋の運航スケジュールに入っており、現在、同空港と韓国を結ぶ定期便が大幅に増便されているということです。（ZHL、坂下）

「中国国際放送局日本語版」より2025年4月４日