贛州古城、三江合流でも水害ゼロ

　章江・貢江・贛江が交差し、江西贛州に「三江六岸」の都市骨格を形成し、三方を水に囲まれた古城は、歴史上長く水害に悩まされてきた。

　北宋時代、虔州（現・贛州）の知州・劉彝は地形を活かし、街路と地下排水幹線システムを計画した。このシステムは溝の形状が篆書の「福」「寿」に似ていることから「福寿溝」と名付けられた。

　この知恵は現代の贛州に受け継がれている。都心部の1千ムーの一等地は「都市中央公園」として、水循環を調節する巨大な「スポンジ」のような施設へと生まれ変わった。

　古代の福寿溝から現代のスポンジ都市へ。水と共生する知恵が、千年の時を超えてこの街に息づいている。

　新華社記者万象撮影

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年7月8日