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japanese.china.org.cn |25. 09. 2025

新疆の画家 絵筆で綴る新疆70年の変遷

タグ: 新疆 70年
中国網日本語版  |  2025-09-25

中国網記者 李明艶撮影

1949年生まれの黄建新さんは幼い頃に両親とともに新疆維吾爾(ウイグル)自治区に移住し、この広大な大地と深い縁を結んだ。数十年にわたり、天山山脈の南北を歩き、帕米爾(パミール)高原を横断し、戈壁(ゴビ)砂漠の村々に足を踏み入れ、自らの五感で発展を感じ取り、絵筆で変遷を記録してきた。代表作「戈壁に吹く春風」「花咲き乱れる」「パミールの春」などは、雄大な風景への賛美であると同時に、時代の発展を刻んだ歴史絵巻でもある。

中国共産党第18回全国代表大会以降、黄さんは天山南北へ繰り返し取材旅行に出かけ、生まれ変わったこの地の姿に深く感動した。パミール高原にある瓦恰(ワチャ)郷を例にとると、かつて人々は氷河を渡り、危険な浅瀬を越えてようやく到達できたが、今では盤龍古道の改修工事に伴い、コンクリート舗装道路が各戸の玄関先まで延びている。同時に、農牧民たちの低くて粗末な土壁の家々は次々と色鮮やかで機能的な新しい住宅に置き換えられ、居住環境が飛躍的に向上した。さらに義務教育が全面的に普及したことで、牧畜地帯の子供たちが明るく快適な教室で安心して学べるようになった。交通網の発達により農畜産物の外部流通が可能となり、人々は未来に確かな期待を抱いている。

目の前で起きたこれらの心に響く変化が、黄さんの創作テーマを静かに変化させた。かつてキャンバスによく登場した古き時代を象徴するテントや土壁の家は徐々に姿を消し、その代わりに新農村の活気を描き、石油探査現場を記録し、縦横に交差する現代的な道路網を描写する新たな絵画が生まれつつある。黄さんの筆先は今まさに、新疆の発展という確かな歩みを正確かつ生き生きと追っていると言えるだろう。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年9月25日