| japanese.china.org.cn |12. 02. 2026 |
中国マイクロドラマの海外進出 世界でファン獲得
海外の視聴者が「見るとスッキリする中国のドラマ」で元気をチャージし、東南アジアのネットユーザーの間でドラマに登場した中国の無形文化遺産「蘇扇」の検索・購入ブームが起こるなど、中国のマイクロドラマの海外進出に伴い、外国の文化が中国に「輸入」されるのではなく、中国の文化が逆に外国へと「輸出」される現象が静かに広がっている。
中国のマイクロドラマはここ数年、ストリーミングメディア・プラットフォームを通じ、海外市場でめざましい発展を遂げた。とりわけ東南アジア地域での発展が目を引く。
統計によれば、各種ストリーミングメディアサービスに対応した中国マイクロドラマの海外向けアプリはすでに300種類を超え、2025年には世界の累計ダウンロード数が約12億1000万件に達し、海外市場での売上総額は23億8000万ドル(1ドルは約154.1円)に達する見込みで、力強い成長の勢いを示した。2026年には60億-90億ドルに達することが予想されるという。
清華大学ジャーナル・コミュニケーション学院の司若教授は、「これまでの中国の映画・ドラマ作品の海外進出に比べ、マイクロドラマの海外進出には新しい特徴が見られる」と指摘する。
中国のテレビドラマの過去数十年にわたる海外進出の過程では、歴史ドラマや家族の問題を描いたドラマなどが人気だった。これを土台として、東南アジア地域の多くの視聴者が中国ドラマをよく見るようになっていった。
マイクロドラマの時代に入った今では、中国作品の人気は東南アジア地域にとどまらず、北米地域にも多くのファンがいる。これが従来のテレビドラマやネットドラマ、長編ドラマと異なる点だ。
また、現地化戦略と制作効率の高さは、中国マイクロドラマの海外進出に優れた波及効果と経済的利益をもたらした。
北米地域では、リールショート(ReelShort)などのショートドラマ視聴アプリがかなり発展している。各アプリのオリジナル作品創作に対する考え方は、中国マイクロドラマでの経験をローカライズされた題材と結びつけ、さらに現地の俳優・スタッフを起用するというものだ。このようなモデルを採用することで、北米の視聴者も東南アジアの視聴者もすんなりと作品の世界に入り込める。
海外進出したマイクロドラマは、中国のテレビドラマを各国の言語に翻訳しただけのものとは異なり、創作・制作の段階で現地化が行われている。ストーリーの原型は中国のネット文学から来ているかもしれないが、欧米の文化や風習、人々が関心を寄せるテーマと結びつけ、現地に合うようにアレンジされており、文化的な差異によって価値や魅力が減じられる「文化的割引」現象が少ない。
海外の視聴者は長年にわたりお金を払ってテレビを見ており、コンテンツに対してお金を払う習慣が身についている。そのため、中国マイクロドラマが海外に進出した際には、大きな影響力を獲得しただけでなく、相当な経済的利益も上げることができた。
ここ数年、AIGC(人工知能生成コンテンツ)技術の発展に伴い、本当に人が演じているような超リアルAI実写風コミックドラマなどの新しい作品形態が爆発的に成長しており、非常に高い制作効率と非常に大きなコスト面の優位性により、急速に市場を獲得している。前出の司教授は、「AIを用いたコンテンツ制作は、中国マイクロドラマの海外進出において、作品の種類の多様化と波及効果の最大化に貢献している」との見方を示した。
マイクロドラマの創作規模は大きく、大量の生産能力を必要とし、効率に対する要求は高い。AIを用いて創作を行うことで、制作本数だけでなく、品質も高めることができる。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年2月12日
